学習塾が中学生の親1000人に聞いた「子どもがやる気になった」きっかけ
小さな成功体験を積み重ねることで、お子さまの自信を育て、自己効力感を高めましょう。
【Q6. あなたがお子さまの「やればできる」という気持ちを育むにあたり、悩んでいることはありますか?】 子どもの自己効力感を伸ばしたい保護者が多い一方、結果を焦ったり、やる気の引き出し方や適切な距離感に悩んでいる様子が伺えます。子どもの成長をサポートするためにも、保護者自身も学びながら、適切な関わり方を模索していくことが大切です。
【Q7. 新年度、お子さまにチャレンジして欲しいことは何ですか?】 保護者の多くは、新年度に子どもに「苦手教科克服」、「自主学習」、「将来目標設計」に挑戦してほしいと期待しています。学習面だけでなく、将来を見据えた成長も願っていることが分かります。
【Q8. 新しいことへの挑戦が子どもの「やればできる」という気持ちに影響すると思いますか?】 調査結果では、92%の保護者が、新しい挑戦が子供の自己効力感に影響を与えると考えていることがわかりました。一方で、多くの保護者は、子供にどのように新しいことに挑戦させ、やる気を引き出すべきか悩んでいるようです。
調査結果のまとめ
お子さまの「やればできる!」を育むには、保護者の協力が不可欠です。苦手克服や挑戦を促すだけでなく、適切な評価や目標設定で自己効力感を高めてあげましょう。保護者と協力することで、お子さまは自信を持って未来を切り開いていくことができるのです。 子どものやる気を引き出すために、親がすべきこと ・勉強する意味を一緒に考える時間を作る 子どもにとって、「将来のために勉強をがんばる」という行為はとても難しいものです。どうしても目先の楽しいことを優先してしまいがちです。 ゲームやスマホなどに夢中で全く勉強に取り組んでくれないという時は、子どもと一緒に勉強することの意味を考える時間を作ってみるとよいでしょう。 この時、不安になって「はやく勉強しなさい!」と言い過ぎてしまうのは、逆効果 になってしまう可能性があります。しっかりと時間をかけて、自主性を育む必要があります。 ・勉強の仕方を教えてあげる また、中学生の子どもは勉強しようと思っていても、勉強の仕方がわかっていない場合があります。子どもがどうすればよいのかわからないと言っている時は、勉強の仕方を教えてあげることが効果的です。子どもと一緒に問題を解いてあげることなども有効です。 ・子どもの努力を褒めてあげる 勉強習慣を一気に身につけることは、子どもにとって難しいものです。これまで家で勉強しなかった子どもが、急に何時間も机に向かうことを期待してはいけません。 まずは小さな変化を認めてあげましょう。少しでも勉強をする姿勢を見せたら、その行動と子ども自身を褒めてあげてください。 そうやって子どもの自己肯定感を高めていけば、やがて自発的に勉強していくことにつながります。 子どもの学習をどうサポートする? ・勉強の時間が作れるように生活リズムを整えてあげる 中学生はまだ生活リズムを自分で整えられるほど大人ではありません。スマホやゲームをしすぎて夜更かしをしてしまうと、翌日以降の集中力ややる気が低下してしまいます。子どもが日常生活に影響が出るほどの夜更かしをしてしまっている場合は、生活リズムを整えてあげることが大切です。 また、毎日特定の時間を自宅学習の時間として設定することで、自宅学習の習慣化を期待することができます。 ・子どもが勉強しやすいように部屋の環境を整える 漫画やゲームソフト、部活や習い事の道具など勉強に関係ないものが勉強机の周りにあると、子どもはつい勉強とは関係のないことを始めてしまいがちです。勉強中視界に入る場所には、このようなものを置かないようにしましょう。スマホに関しても、勉強中はなるべく目に入らない場所に置いておく方がよいでしょう。