皇治（左）がK-1レジェンドのブアカーオ（右）とボクシングルールで激突する

　10月19日（土）神奈川・横浜BUNTAIにて開催される『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』の第1弾対戦カードとして、皇治（キックボクシング/日本）とK-1 WORLDMAX世界トーナメント2004年＆2006年王者ブアカーオ・バンチャメーク（ムエタイ/タイ）の試合が発表された。 　ボクシング特別ルールで3分3R（判定決着なし）70kg契約の一戦となる。リングではなくケージで行う。 【フォト＆動画】皇治節が炸裂！ 大麻やステロイド発言連発、葉巻を吸う姿も 　42歳のブアカーオは旧K-1で魔裟斗の宿敵として活躍。RIZINにも出場し、今年3月は木村ミノルにKO勝ち、健在ぶりを発揮している。 　一方、皇治もまたK-1で活躍し、その後RIZINに出場。前戦となる今年7月のMMA戦では芦澤竜誠からパンチでダウンを奪う強打を見せるも、判定負けを喫している。しかしボクシングルールでは、22年9月の『超RIZIN』でメイウェザーのボディガードであるジジと対戦し、TKO勝ちを収めている。 　ボクシング戦に自信を持つ皇治は会見で「ブアカーオと木村（ミノル）が対戦したじゃないですか。あの時、木村はバリバリステロイド陽性やったらしいんですね。何でもありの格闘技界にしてしまうのはおかしいんちゃうかなと僕は思って、体重が何kgでもステロイドなしで挑んでいく姿を見せようと思い、戦うことを決めました」とブアカーオ戦への決意を語る。 　続けて「今日ブアカーオ選手の頭をはたいてやろうと思ったけど、おれへんのですね。おったら盛り上げたろうと思ったんやけどね。ほんまに未だに強いし、ステロイダーの卑怯な奴を倒しているのを見たし。心というのはステロイドを打っても、注射を打っても、大麻を吸っても鍛えられるものではないので、そういう不屈の心を、日本の魂を、ブアカーオにも全国の皆にも見てもらえたらいいなと思うので。もちろん倒しに行きますし、ボクシングは好きなのでしっかり殴り合おうと思います」と意気込んだ。 　普段は61kg契約で試合をしている皇治だが、今回はブアカーオに合わせて70kg契約で試合を行う。また、KO決着の場合は勝敗がつくが、判定はなし。どちらかが最後に立っていればドローになる。 　一方のブアカーオはビデオメッセージで「今回は皇治選手とのボクシングマッチが予定されています。どんなルールでも戦う準備ができています。どんな条件でも誰とでも戦います」とコメントした。 『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO』は、展示会、セミナー、イベントの三本柱で構成する、日本の格闘技に関連した総合博覧会。2025年からアジアを皮切りに世界各国で開催することを目指す。今回は同プロジェクトのお披露目イベントとなる。また、能登半島地震チャリティ・イベントとして、収益の一部を能登半島地震の復興に役立つよう寄付するものとなっている。