きょうにも優勝

サヨナラ打で勝利を決め、山川（左から3人目）と握手する柳町（21日）＝浦上太介撮影

　プロ野球のパ・リーグは21日、首位ソフトバンクが勝ち、2位日本ハムが敗れたため、優勝へのマジックナンバーが「2」となった。22日にもソフトバンクの4年ぶりの優勝が決まる。 【写真】ソフトバンク山川穂高が反撃の通算250号

　ソフトバンク3―2楽天（21日）――ソフトバンクが逆転サヨナラ勝ち。2点を追う七回に山川のソロで反撃し、九回に代打・柳町の2点三塁打で試合を決めた。楽天は抑えの則本が崩れ、2連敗。

　ソフトバンクは先発のモイネロが制球に苦しんでリードを許し、終盤まで劣勢だった。小久保監督も「すごい重苦しい雰囲気だった」と振り返ったほどの展開で、最後にチームを救う一打を放ったのが柳町だった。

　1点を追う九回二死一、二塁、正木の代打として打席に立った。2球で追い込まれたが、粘りながら球筋を確認して迎えた5球目。高めの直球を振り抜くと、高く上がった打球は前進していた左翼手の頭上を越え、フェンス際に落ちた。2人を生還させた土壇場の三塁打は、自身今季2度目のサヨナラ打。喜びを爆発させた。

　「最近ちょっとふがいなかった」と言ったように、9月に入ってから打率を落としていた。打点をマークしたのは8月23日以来、約1か月ぶり。「マジックが0になるまで気を抜かずに集中してやるだけ」と柳町。大事な場面で実力を発揮できる精神力は十分に備わっている。（平島さおり）

　ソフトバンク・小久保監督「（柳町の逆転サヨナラ打に）今年一番興奮しました」