横浜美術館が4年ぶりに全館オープンへ! 2025年2月より『おかえり、ヨコハマ』開催
2021年3月より大規模改修工事のため休館していた横浜美術館が、いよいよ2025年2月8日(土) より全館オープンする。これを記念し、さまざまな人々を迎え入れたいという想いを込めた『おかえり、ヨコハマ』展を開催。2020年4月に横浜美術館館長に就任した蔵屋美香が、就任後初めて自ら企画を担当する。 ルネ・マグリット《王様の美術館》 同展では、「横浜」をキーワードに「多様性」という観点のもと、絵画や写真、工芸、映像などの作品や資料を通して、新たな視点で横浜の歴史を紹介。セザンヌやピカソ、マグリット、奈良美智など、近代から現代まで横浜美術館が所蔵する名品が久しぶりに勢ぞろいすることになる。また、会場内には子どものために作品を選び、見やすいよう工夫して展示する「子どものギャラリー(仮称)」を設置。親子でおしゃべりしながら鑑賞する機会を創出するという。 ■横浜美術館館長 蔵屋美香からのメッセージ 本展では新しい船出となるこの機会に、当館コレクションの名作の数々を新たな視点で紹介します。加えて、横浜市歴史博物館、横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市民ギャラリーなど、主に市内の施設が所蔵する、コレクションへのまなざしを豊かにしてくれる作品や資料も展示します。また、本展のためにアーティストに委嘱した新作をグランドギャラリー他で披露します。 作品を読み解くための鍵は「横浜」、そしてリニューアル後の当館の活動理念の柱である「多様性」です。今回は「多様性」という観点のもと、横浜にまつわる作品の中でこれまであまり注目されることのなかった存在―開港以前の横浜に暮らした人びと、女性、子ども、さまざまなルーツを持つ人びとなど―にあらためて光をあてます。これにより、おなじみの作品や横浜の歴史にたくさんの新しい発見をもたらします。こうしてローカルの歴史を深掘りすると、世界の歴史もきっと違って見えてきます。 会場内には、子どもも一緒に楽しめる「子どものギャラリー(仮称)」を設けます。また、当館の活動の柱のひとつである教育普及事業も開催します。 タイトルには、「3年ぶりに横浜美術館が帰ってきた」という意味と、「異なる時代にいろいろな地域からやってきて横浜に暮らした(あるいは現在暮らす)さまざまな人たちを、あらためて『おかえり』と言って迎え入れたい」という希望が込められています。 <開催概要> 『横浜美術館リニューアルオープン記念展 おかえり、ヨコハマ』 2025年2月8日(土)~6月2日(月)、横浜美術館にて開催