“ヒリヒリした9月”を前に40-40の偉業に迫る大谷翔平 元MLB球団GMも認める「ジャッジ以上」の異能ぶり
米球界でも異彩を放つ“大記録”に大谷翔平(ドジャース)は迫っている。 現地時間8月17日に敵地で行われたカージナルス戦に「1番・DH」で先発した大谷は、5回の第3打席で4試合ぶりとなる38号ソロを記録。日本人初の「30球団制覇」となる一発となった。 【動画】これで入るのか!大谷翔平「30球団制覇」となる38号本塁打を放つ さらに背番号17は“足”でも魅せる。初回の第1打席後に四球を選んで出塁した際に今季36個目の盗塁を成功させると、振り逃げで出塁した3回には、ふたたび二盗を決めた。 打って、走って、獅子奮迅の活躍を見せた大谷。これでMLBでは、バリー・ボンズやアレックス・ロドリゲスら5人しか達成者のいない「40本塁打・40盗塁」の到達に大きく迫ったと言える。 昨年9月に執行した右肘側副靭帯の損傷からの回復を図っている今季の大谷は、打者に専念。投手の負担が減った影響で成績が向上している面はある。だが、到達者の少ない歴史的な大記録に迫る快進撃に対する評価は、現地でも大きな高まりを見せている。 現地時間8月17日にMLB公式ネットワーク局『MLB Network』の討論番組「MLB Now」に出演したフィリーズの元GMであるスティーブ・フィリップス氏は「アーロン・ジャッジは偉大だ。それは間違いない」と指摘。アメリカン・リーグで2冠王となっているヤンキースの主砲を称えた上で「だが、オオタニの盗塁数はジャッジより20ほど多い。彼はジャッジよりも多くの塁を踏める」と大谷のポテンシャルを絶賛した。 「オオタニはジャッジよりも多くの長打を打っている。私はショウヘイ・オオタニという選手が、打者としてできること、そして打ち立てる数字に魅了されている。確かにWARは守備が加味される側面があるからジャッジがより良い。しかし、私はオオタニの走力も見ている。彼はジャッジよりも追加点を取る能力が常にあるんだ」 エンゼルス時代に「もっともっと楽しいというか、ヒリヒリする9月」と語っていた大谷。昨オフのドジャース移籍によって自身の望むシーズン終盤戦を迎えられている。そうした中で、彼がどこまで数字を伸ばすのかは大いに興味深いところである。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]