<強者に勝て!・’21センバツ下関国際>選手紹介/3 賀谷勇斗選手/仲井慎選手 /山口
◇チーム引っ張る主将 賀谷勇斗(かや・ゆうと)選手(1年) 相手投手の球種を見て感じ取る力に優れ、坂原秀尚監督は「野球の『眼力』がある」と評価する。昨秋の中国大会準決勝では、先頭打者ホームランでチームを勢いづけた。 中学生のころ、下関国際が出場した甲子園(2018年)で、当時の浜松晴天・甲山達也両選手の二遊間の守備に感動し、下関国際を志望。入学後は、自分のためだけではなく、きついときに一緒に頑張ってきた仲間や、練習のサポートをしてくれる人たちのためにプレーしたいと思うようになった。 1月末に主将になったばかり。最初は人前に立つのが得意ではなく、上級生の前に出ることに抵抗はあったが、今ではチームを引っ張り、まとめようと奮闘している。 ◇強肩と俊足が強み 仲井慎(なかい・しん)選手(1年) ショートを担当し、遠投100メートルと足の速さが強みだ。三遊間の深いところからでも、アウトにする自信がある。逆シングルで捕球し、ノーバウンドで一塁まで投げられる。投手としても活躍している。 甲子園では、対戦相手の健大高崎(群馬)に足の速い選手がいるため、打球を捕った際に「握り替えを一発でやりたい」と意気込み、素早く送球できるよう意識。打撃面でも、体が開かないようにしている。 大切にしている言葉は「慎始敬終」。最初から最後まで気を抜かずにやり抜くという意味だ。幼稚園からずっと一緒だった友人が中学卒業時に「お前にはこの言葉がいい」と勧めてくれて好きになった。 〔山口版〕