JR西「おおさか東線」運行体系発表 新大阪~奈良間で「直通快速」設定
JR西「おおさか東線」運行体系発表 新大阪~奈良間で「直通快速」設定
JR西日本は13日午後、大阪市北区の本社で会見を行い、2019年春の開業準備を進めている「おおさか東線」の運行体系について、新大阪~奈良両駅間を直通で結ぶ快速タイプの「直通快速」と、新大阪駅と久宝寺駅間の各駅に停車する「普通」を設定すると発表した。 【写真特集】13日午前、JR「おおさか東線」南吹田駅と周辺の線路公開 最も工事が難関だった合流地点
直通快速停車駅「高井田中央」「JR河内永和」加わる
会見によると、直通快速の使用車両は207系か321系で、停車駅にはOsaka Metro(大阪メトロ)中央線と結節する高井田中央駅と、近鉄奈良線と結節するJR河内永和駅を新たに加える。 このことについて会見に出席した同社の川井正執行役員、近畿統括本部大阪支社長は「両駅とも利用者が増加傾向にあり、直通快速が停車することにより、利便性が向上する」と話していた。また、これにより直通快速は尼崎~放出両駅間の運転を取りやめる。
普通列車は平日上下合わせて134本
新大阪~久宝寺両駅を結ぶ普通列車については、1時間当たり上下各4本で設定本数は平日上下合わせて134本。車両は201系の6両編成で、新大阪~久宝寺両駅間は約35分となっている。
「1日の利用者数は9~10万人くらい」
おおさか東線は大阪府東部を南北に結ぶもので、2008年に放出~久宝寺両駅間の南区間9.2キロを先行して開業。残る新大阪~放出両駅間の11キロに「南吹田」「JR淡路」「城北公園通」「JR野江」の4つの新駅を設置し、2019年春の開業を予定している。
会見で川井支社長は「1日の利用者数は9~10万人くらいを見込んでいる」「開通することにより大阪東部エリアの方々への新たな交通手段ができ、アクセスが向上します。新大阪とならが直結することにより、新幹線利用の利便性が向上する」と話していた。