「月曜から重すぎ」永野芽郁、月9ドラマ低迷の背景にアップデートできていないフジの“恋愛体質”
月9のラブストーリーということで期待は高まったが、『真夏のシンデレラ』『君が心をくれたから』が視聴者に刺さらないのはなぜなのか。
月曜から「不幸な要素てんこ盛り」
「2つの作品に共通するのはいろんなエピソードを盛りすぎなんです。『真夏のシンデレラ』はただでさえ登場人物が多いのに、ヒロインの家庭が貧困で、その弟が恋人を妊娠させたと思ったら、その彼女が二股していて……みたいに“それいるの?”というエピソードがてんこ盛り。森七菜さんとかキャスティングはすごくいいのに、ストーリーがもったいないんです。間宮祥太朗さんと神尾楓珠さんもいるなら『ナンバMG5』の続編の方が見たかった(笑)。 『君が心をくれたから』も、好きだった男性と再会したのも束の間、彼が事故に遭ってしまって、その命を救うためにヒロインの雨(永野)が自分の五感を差し出すという話で、これだけでも重いじゃないですか。それなのに、雨は過去に母親に虐待されていて、祖母に育ててもらったんですが、その祖母も実は余命2か月だったとか、不幸な要素てんこ盛りで月曜からツラい(笑)。 今、TBSの火曜10時で『Eye Love You』が放送されていて、二階堂ふみさんが出会った韓国人留学生から“好き!”と超ストレートに求愛されるという内容なんですが、これがSNSなどで話題になっているんです。『恋はつづくよどこまでも』なんかもそうですが、シンプルなラブストーリーのほうがネットでバズったりと今の時代に合っているんだと思います。そういった要素を月9でも取り込んでみても面白いのではないかと思います」
4月の“月9”は広瀬アリス、7月は目黒蓮
4月クールには広瀬アリス主演でHYの名曲をドラマ化したラブストーリー『366日』を放送することを発表するなど、月9の原点回帰はまだまだ続く予感。 「『366日』って曲は、2008年に南沢奈央さんらが出演したフジのドラマ『赤い糸』の主題歌だったんですよ。だから、このタイミングでドラマ化ってなぜって(笑)。ただ、広瀬さんは昨年『マイ・セカンド・アオハル』のヒロインを務めていたり、脚本の清水友佳子さんは一昨年に『最愛』の脚本、演出の平川雄一朗さんは『義母と娘のブルース』の監督と、これ全部TBSのドラマなんです。なので月9は遅れをとっている感はありますが、新しいことをやろうという意気込みは感じるので楽しみにしたいです。 7月クールは、目黒蓮さんが月9に主演するのではという噂がありますよね。『silent』の出演で話題となりましたし、月9でラブストーリーは見てみたい。ただ、恋愛ものが振るわないから、また逆戻りして目黒さんで『コード・ブルー』みたいに医療ものって可能性も。ドラマにドクターヘリが出ないことを祈りたいです(笑)」 再びヒット作誕生となるのか? 月9ラブストーリーの復権に期待したい。