火災と停電の原因は鳥の巣 年間4000件近く確認
熊本朝日放送
今月、熊本市で発生した火災と停電の原因となったのは、鳥の巣でした。 今月9日午後8時半ごろ、熊本市南区御幸笛田で火災が発生。616世帯が停電しました。 住民 「電線そのものというより、ポロポロと落ちる赤いものが見えたので、何かのっていた物が燃えて落ちたのかなと見ていました」 この原因とみられているのが、鳥の巣です。2月から6月にかけてがカラスやカササギなどの繁殖期で、この時期には鳥の巣が原因となる火災や停電が増えます。巣作りにハンガーなど棒状の金属が使われることがあり、電線などの設備に触れて、漏電などが発生する恐れがあるのです。 九州電力送配電熊本支店によりますと、管内には約41万5000本の電柱があり、去年は2月から6月の繁殖期に3730カ所で鳥の巣が確認されました。 去年は火災はありませんでしたが、鳥の巣が原因の停電が12件起きています。 先日の火災で停電を経験した住民は「58分間、停電していて、その間トイレとかも含めて使えない状態で、もっと長引いていたら困っていた」と話しています。 九州電力送配電熊本支店では、関連会社などが日ごろから巣が作られていないかを確認していて、危険度の高いものから撤去しているということです。