〔東京外為〕ドル、152円台後半=持ち高調整の買いなどで続伸(1日午後3時)
1日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米雇用統計の発表を控えて持ち高調整の買いなどが入り、1ドル=152円台後半に続伸している。午前中は実需筋の買いが入ったが、午後は調整買いなどが加わった。午後3時現在は152円53~54銭と前日(午後5時、152円22~22銭)比31銭のドル高・円安。 ドル円は前日の海外市場では、欧州時間に米長期金利の上昇を受け、152円80銭台に上伸。米国時間の序盤は、新規失業保険申請件数が強めとなり、153円前後に水準を切り上げた。その後は、米長期金利の低下や米株安などで売られ、一時151円80銭台に軟化。終盤は152円前後に持ち直した。 東京時間の早朝には、前日の海外市場で売りが優勢となった流れを受け、152円前後で取引された。午前9時前にいったん売られたが、その後は実需筋の買いが先行し、正午にかけて152円20~30銭台に浮上した。朝方は海外時間に売られた余韻が残ったが、売り一巡後は「実需筋の買いが目立った」(大手邦銀)とされ、午前中は堅調地合いを維持した。 午後には、日経平均株価は大幅安となったものの、「ドル円は特に売られることもなく、調整的な買いが優勢になっている」(為替ブローカー)と指摘され、152円台半ばへ水準を切り上げている。目先は、日本時間の今夜に米雇用統計の発表を控え、「徐々に様子見姿勢が強まるのではないか」(同)とみられている。 ユーロも午後は対円で堅調、対ドルは横ばい圏。午後3時現在、1ユーロ=165円84~86銭(前日午後5時、165円31~33銭)、対ドルでは1.0871~0871ドル(同1.0858~0859ドル)となっている。