【エックスゲームズ】「一日の食事はマヨネーズパンのみ」アメリカで夢をつかんだモトクロス東野貴行
「ハラハラドキドキの一発芸でスリル感が楽しい。でもすごく危ないんですよね。笑」と、屈託のない笑顔で日本テレビのインタビューに答えてくれたのは、バイクのフリースタイルモトクロスの東野貴行選手(38)。インスタグラムのフォロワーは17万人以上で、名実ともに世界屈指のトップライダーです。 12日から3日間、千葉県のZOZOマリンスタジアムで行われる、アクションスポーツの世界最高峰エックスゲームズCHIBA2023への出場を前に、東野選手が出場するバイクのモトエックス競技の魅力や、自身の原点を語ってくれました。
父親の影響で7歳の時にバイクのレース競技を始めた東野選手。その後、フリースタイル競技と出会いプロとして日本で活動していました。 しかし、貯金もなくなり、決して楽ではない競技生活を送っていたところ、知人から、その後を変えるきっかけをもらったといいます。
■夢のため覚悟の渡米 節約し3か月後にはガリガリに
「自分の夢はアメリカでエックスゲームズに出場することですと話したら、『車や彼女や保険など日本で整理できるものを整理して、日本に帰れない状況を作って、それでもアメリカに行ける根性があるんだったら、3か月行ってこい』といわれました。英語は、YesかNoくらいしか知らなかったし、ローマ字が英語だと思っていたくらいでした」 それでも、夢のためにアメリカへ行くことを決めた東野選手は、支援を受け、およそ60万円の現金を持ちアメリカに渡りました。 バイクのタイヤやガソリン代、そして家賃や生活費などを考えると、節約できるものは1つだけだったといいます。 「節約できるのは食費だけでしたね。食べなければ良いと。1日に1食。食パンにマヨネーズをつけて食べるだけでした。3か月後、日本に帰った時はガリガリになっていましたね(笑)」 そういった生活を続けられたのも夢であったエックスゲームズ出場のためだといいます。 東野「エックスゲームズは、世界最高の大会です。僕たちアクションスポーツの選手からしたらオリンピックのような、誇りがあるとても大きい大会。出場者のレベルは世界一で、他の大会とは出場者の迫力や気合いも違いますね」