悪質タックル問題で関学が会見(全文1)日大、誠意ある回答とは判断しかねる
日大からの回答書に対する関西学院大学の今後の対応
一部分、省略をさせていただきましたけれども、お手元にあるものが実際の回答書であります。もともとはわれわれの抗議文の概要を第1回の記者会見で配布させていただいておりますけれども、今回、この第2回の記者会見に際して、もともとのわれわれの実際にお送りした文書そのものも先ほどお話ししたとおり、添付をさせていただいております。で、今、ご説明した日本大学アメリカンフットボールからの回答書に対しての、われわれ関西学院大学アメリカンフットボール部においての今後の対応についてということで、次の資料を見ていただければと思います。 日本大学との第51回定期戦における日本大学選手による反則行為に関する件ということで、日本大学アメリカンフットボール部、以下、日本大学といいます。これ、少し時間かかりますけれども、逐一読み上げさせていただきます。からの5月15日付回答書、以下本件回答書といいます。に対する弊部としての現時点の見解は以下のとおりです。大きく4点あります。 まず現在に至るまで日本大学の責任ある立場の方より、本件で被害に遭った選手、およびその保護者に対し、直接の謝罪の申し入れがなかったことにつき、遺憾の意を表します。5月24日までに追加の回答をいただく際には日本大学の部長、および監督から弊部の被害選手、保護者へ直接謝罪していただくことを要望いたします。 2つ目。試合後1週間以上も経過しているにもかかわらず、本件回答書には本件に関する具体的な事実、経緯など、チームとしての見解が示されていません。これは私どもが抗議文で求めた見解です。日本大学には5月24日までにあらためて1プレー目の反則行為に関して、貴部が把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内容、試合後の対応等を具体的に回答していただきたく存じます。弊部が特に疑問を抱いているのは、なぜ昨年の甲子園ボウルや今週の試合で、ルールの範囲内でプレーをしていた選手が、突然このような意図的で危険かつ悪質な行為に及んだのかという点です。どのような指示、指導が入り、本人がどのように理解、判断して、このような行為に至ったのか。本件回答書が問題の本質とする指導者による指導と、選手の受け取り方との間の乖離について、真摯な調査に基づいた具体的な説明をいただきたく存じます。それがないと予防策は成り立たないというふうに考えております。 それから3つ目です。日本大学の指導者はルールに基づいた厳しさを求めていた、と記されておりますけれども、マル1。極めて悪質な1プレー目が反則、アンネセサリーラフネスとされた時点で、指導者が当該選手の交代を指示し、当該選手を厳しく注意、指導しなかったこと。マル2。2プレー後、2回目の反則行為の時点でも同様に指導者が当該選手の交代を指示し、当該選手を厳しく注意、指導しなかったこと。マル3。3回目の反則行為により当該選手が資格没収、退場ですね。となってチームエリアに戻るに至っても指導者が当該選手を厳しく注意、指導する様子がうかがえないこと。マル4。試合後に内田監督があれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任。これは日刊スポーツの5月6日の配信で記されております。とコメントしている等を勘案すると、ルールを逸脱した行為を監督、コーチが容認していたと疑念を抱かざるを得ません。 裏面にいっていただきます。4つ目です。監督に責任は俺が取ると言われた。これはMBS、日本大学関係者は反則が内田正人監督の指示だったとも明かした。これは日刊スポーツ。試合に出場したかったら、相手のクオーターバックを壊してこいと指示した。『HUDDLE magazine』等、多数のメディアが、日本大学の指導者が反則行為を指示したと思われる報道が相次いでなされております。仮にもし、これからの報道が事実とすると、本件回答書にある規則に違反し、貴部選手を不承させる意図はまったくなく、選手全員に厳しさを求め、士気を上げるために行ったものという表現の範疇を逸脱しているというふうに考えます。この点についてもあらためて真摯に事実確認を行っていただき、結果について5月24日の回答書において説明をしていただきますよう、お願いいたします。 今の4つの点、以上のとおり、本件回答書によって弊部の抱える疑問、あるいは疑念を解消できておらず、現時点では私どもが求めている誠意ある回答とは判断をしかねると考えております。トータルで真相究明こそがわれわれが一番求めているということであります。今後につきましては本件回答書、および5月24日までに届く回答書を踏まえまして、対応について検討いたします。なお、近日中に行われる関東学生アメリカンフットボール連盟規律委員会による弊部へのヒアリングにつきましては、当該選手、および保護者とともにチームとして全面的に協力する所存であります。これがわれわれ関西学院大学アメリカンフットボール部の、今日、ご説明をしたい内容を文書にまとめたものです。 それからこの該当文書の内容は、この文書そのものではないんですけれども、宛名を付けて、同じ内容のものを本日すでに、日本大学アメリカンフットボール宛てに送付をさせていただいております。それから質疑応答に入る前に、私どもの部からのお願いとしまして、もう1枚、紙をお配りしておりますけれども、日本大学との51回定期戦における日本大学選手による反則行為に関する取材についてお願いというものですけれども、この件に関しまして弊部の部員、コーチ、スタッフへの取材については、必ず下記の窓口までお問い合わせくださいますようお願いいたします、というふうにして記しております。また今回の行為を被った選手、およびその家族への個別の取材というのは、ぜひ控えていただければと思っております。ご本人およびそのご家族の方から、このことを記者会見で伝えていただきたいという私どもへの要請がありましたので、皆さまにお伝えしますので、どうぞこの点、何とぞご理解のほどよろしくお願いいたします。 それでは今から質疑応答に移らせていただきます。一応、記者会見につきましては今、1時45分ですけれども、一応2時半をめどにさせていただきたいというふうに思っております。それでは、ご質問のある方は挙手をしていただいて、会社名とお名前をおっしゃっていただいて質問していただければと思います。 【連載】悪質タックル問題で関西学院大学が会見 全文2へ続く