「子どもの中学受験に、一切口出ししなかった夫…」夫婦の役割分担はどうするのが正解? 中受ママ・パパと現役塾講師の“本音”
子どもが5年生になったときに怒りがち?
【えり先生】 お子さんが勉強をやっていないと、結構、詰めるんですか? 「何で??」みたいな。 【エロイーズ】 いや、詰めないです(笑)。子どもにはできるだけ怒らないようにしてるんです。とくにテストの成績が悪いとか、そういうことでは絶対。でもこの間、次女が新小5になって3ヵ月目で、初めて怒っちゃって。私が出張が続いて金曜日に家に帰ったら、次女がほとんど何もやってなかった(笑)。 【勉三】 たまにだから子どもに響くんだよね。僕なんかしょっちゅう怒ってるから、全然効かない(笑)。 【エロイーズ】 私、子どもに怒った回数、覚えてるんです。長男(中1)は、4年ゼロ、5年は5回、6年は1回だったんです。やっぱり5年が鬼門なんですね。 【ayako】 わかります! うちも5年のときが一番辛かった。 【エロイーズ】 6年になるともう本人に受験生の自覚があるから、すごく頑張るんです。親もそれを見て、すごいなと思う。5年生は、そこまでマインドセットができていないんですよね。やるべき勉強量は5年に上がると急に増えるんだけど、本人のやる気が追いついていない。だから親はイラッとしちゃう。
落ち込んだときにパパの冷静な意見に助けられて
【ねね】 ayakoさんのお家の分担は……? 【ayako】 分担というほど明確ではないんですけど、私が精神的に不安定なときにも、夫はいつも楽観的でしたね。双子(中2)の勉強を同時に見るって、すごくきついんです。二人とも調子がいいことはほとんどないですから。一人が成績が上がれば、もう一人は下がる。それで私も落ち込んでしまって。そういうときにも夫は、「そこまで気にする必要ないだろ。合格できなくても、そこで二人の人生が終わるわけじゃない。勉強は何のためにするの? 中学受験はゴールじゃない」と。 【ねね】 それはすごいですね。 【ayako】 でも、子どもが幼稚園の頃にはお風呂で計算を教えてくれたりして。そういうスキルが身に付いていれば、生きる上で役に立つという夫なりの考え方だったんですね。机に向かわない学びには、かなり積極的だったと思います。 【えり先生】 お子さんの受験勉強を、旦那さんが見ることは? 【ayako】 例えば、模試の成績が悪いと見てくれていましたね。どこを間違えたのか確認して、じゃあこうすれば次は解けるんじゃないか、と冷静にアドバイスする。怒ったりごちゃごちゃ言ったりみたいなことは一切なくて、必要なときだけピシッと決めてくれていました。 【勉三】 旦那さん、人生何周目? 子ども5人くらい育てて、ようやくその境地に至れるレベルじゃないですか。 【一同】 笑 【ユウシン】 中学受験を経験されているんですか? 【ayako】 夫はそうですね。 【ユウシン】 中受経験者の親御さんは、子どもにも中受をさせようとする方が多いんです。それで、そのバランス感覚をお持ちなのはすごいですね。