【チャンピオンズC】近年の穴馬パターンはコレだ 満たしておきたい3つの“関門”を突破した注目候補2頭とは
穴馬の好走パターンを探る
チャンピオンズCは波乱傾向にある。名称が変わり、舞台が中京に替わった14年以降の10回を振り返ると、19年を除く9回で3連単が万馬券。うち4回が10万円超えで、昨年はレース史上最高配当となる190万2,720円の超高額配当となった。 【チャンピオンズカップ2024 推奨馬】勝率66.7%に該当で信頼度◎! 国内は連対率100%で盤石(SPAIA) 今年は連覇を目指すレモンポップが不動の主役だが、明らかに格下という馬は不在で、波乱の可能性は十分。そこで近10回を対象に、単勝オッズ20倍以上で馬券に絡んだ8頭に注目。その共通項を探り、馬券的中のヒントとする。 <過去10年のチャンピオンズC 単勝20倍以上で3着以内の馬> 14年 ナムラビクター 8番人気2着 15年 サンビスタ 12番人気1着 16年 アスカノロマン 10番人気3着 18年 ウェスタールンド 8番人気2着 20年 インティ 10番人気3着 21年 アナザートゥルース 14番人気3着 23年 ウィルソンテソーロ 12番人気2着 23年 ドゥラエレーデ 9番人気3着 (1)5歳以上が強い ダートの上級戦らしく、古豪の活躍が目立つ。穴馬も例外ではなく、8頭中6頭が5歳以上。史上唯一の牝馬チャンピオンである15年のサンビスタは6歳、21年に単勝115.4倍の14番人気で3着に食い込んだアナザートゥルースは7歳だった。仮に近走成績がひと息でも、一線級相手に揉まれ続けた経験が大一番で生きるケースは多い。 (2)前走が重賞、かつ3角5番手以内 先行有利の中京ダ1800mらしく、前半からペースが流れることが多い一戦。それだけに直近のレースで後方から運んでいると、流れに乗れないこともある。ここは8頭のうち、ダートでは異色の追い込み脚質だった18年2着のウェスタールンドを除く7頭が該当した。 昨年2着のウィルソンテソーロのように、チャンピオンズCではペース次第で差しに構えるのもアリだが、前哨戦は別。それなりのメンバーを相手に、そこそこの位置で運んでいるに越したことはない。 (3)左回り・ダ1800m以上の重賞で連対実績あり チャンピオンズCの舞台と近い、左回りのダ1800m以上の重賞での連対実績もほしい。ここも当該条件に初出走だったウェスタールンドを除く7頭がクリアしていた。 ちなみに昨年は単勝オッズ20倍以上の7頭のうち、このデータに該当した2頭、12番人気のウィルソンテソーロが2着、9番人気のドゥラエレーデが3着だった。そういった意味では、トレンドの傾向といえるかもしれない。 今年の登録20頭のうち、「3つの関門」を突破した馬は、アーテルアストレア、ウィルソンテソーロ、クラウンプライド、レモンポップの4頭だ。ウィルソンテソーロとレモンポップは上位人気が濃厚。クラウンプライドは単勝オッズで20倍前後、アーテルアストレアはさらに下位の人気となるだろう。 この2頭が馬券に絡めば高配当は必至。本命党は少なくともヒモに、穴党は思い切って軸に据えて、的中を目指してほしい。 《ライタープロフィール》 逆瀬川龍之介 国内の主要セール、GⅠのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
逆瀬川龍之介