【ラグビー】日本代表、フランスに8トライ献上し完敗。前半無得点で大勢が決する。
■リポビタンDツアー/オータム・ネーションズシリーズ /11月9日@スタッド・ド・フランス(サン・ドニ) 【フランス 52-12 日本】 日本代表として初めて臨む、8万人のキャパシティを誇るスタッド・ド・フランスでのテストマッチ。世界ランキング4位のフランスに8トライを献上し、14位の日本が大敗を喫した。2024年を締めくくる欧州遠征の初戦で厳しい結果を突きつけられた。 フランスは試合開始からエンジンをかける。左大外でパスを受けたWTBルイ・ビエル=ビアレが前方にキックしたボールを自ら掴みトライ。前半4分に5点を先取した。 続く10分にはフランスが右サイドを攻め込んでから左サイドの大外にキックパスがつながり、CTBエミリアン・ガイユトンがインゴールへ。SOトマ・ラモスのコンバージョンも決まり7点を追加した。その後もゲームの主導権を握るフランスは20、28、34分にトライを奪う。 38分、日本のPR竹内柊平の突破からCTBディラン・ライリーがトライを奪ったかに見えたが、TMOでノックオンが確認されてキャンセルとなった。日本は無得点で前半が終了し、31-0のフランスリードでハーフタイムに入った。 後半も攻撃の手を緩めないフランス。フェーズを重ねて前進し、後半2分にPRジャン=バティスト・グロがトライ(G)をマークした。 日本の初得点は10分、自陣からWTBジョネ・ナイカブラのゲインを起点に攻め上がり、左サイドを走り切ったSO立川理道キャプテンが飛び込んでトライを決めた。しかし直後に立川は脚を痛めた様子を見せ、SH齋藤直人がコンバージョンを成功させる。(7-38) 14分、フランスはSHアントワンヌ・デュポンのビッグゲインからLOポール・ブドゥアンがトライ(G)をマークする。 日本は20分に途中出場のNO8テビタ・タタフが左サイドのラインアウトモールからゴールラインを割ったが、TMOでグラウンディングが確認されずにノートライに。しかし直後にインターセプトから走り切ってトライを奪い、5点を返した。ところがタタフはその後のプレーで負傷し退いてしまう。 24分にフランスのポール・ブドゥアンが右サイドを押し込んで2本目のトライ(G)を決めると点差は40点に広がった。日本は何度か大きなゲインを見せるも得点には至らず。最終スコア52-12でフランスに完敗した。 日本代表のエディー・ジョーンズHCは5トライを失い無得点に終わった前半について「相手のサイズに対応できず、フィジカルで負けてしまった」と振り返った。 負傷した立川理道、テビタ・タタフは検査次第ながら、次戦のウルグアイ戦(フランス時間16日)には欠場の見込みであると明かした。