AIシステムでカラスの巣を一掃へ 電線にまとわりつく巣の撤去で停電防ぐ 北陸電力送配電 富山
電柱につくられるカラスの巣による停電を防ごうと、北陸電力送配電が巣の撤去作業を行いました。作業にはAIシステムを搭載した車が一役買っていて、ことしは台数を増やし、速やかな巣の撤去で停電防止にあたります。 【写真を見る】AIシステムでカラスの巣を一掃へ 電線にまとわりつく巣の撤去で停電防ぐ 北陸電力送配電 富山 髙木記者:「電柱をご覧ください。木の枝などで作った大きなカラスの巣があります」 直径およそ60センチもあるカラスの巣…。木の枝のほか針金のハンガーなども混じり、電柱の一部にまとわりついています。 富山県魚津市の国道8号近くで行われたのはカラスの巣の撤去作業です。 北陸電力送配電によりますと、カラスの巣が電柱の高圧線に触れると、漏電やショートにより停電を引き起こす原因になるということです。 ■30秒で高さ10メートルにある巣を撤去… この日は、作業員が高所作業車に乗り、電柱のおよそ10メートル付近の高さにある巣を撤去していきました。 記者:「時間にして30秒ほど経過したでしょうか。木の枝が今、取り除かれました」 北陸電力送配電は、毎年カラスが巣作りをする2月中旬から5月下旬に巣の撤去作業を行っていて県内では今年は3079個の巣が撤去されました。 ■撤去作業に一役かっているのが… 北陸電力送配電 井村透さん:「AIでカメラの画像を解析してカラスの巣と思われるものをピックアップします」 AIシステムです。 車両に取り付けた2台のカメラとドライブレコーダーが走行中に電柱を撮影。AIがその映像を解析し、巣が作られた電柱が自動でリスト化される仕組みです。 ■カラスの巣による停電は8件に… 北陸電力送配電はおととしから県内でAIシステムを搭載した車両を導入、ことしは去年より台数を6台増やし、16台が稼働しています。 北陸電力送配電 井村透さん:「これまでの目視の巡視比べましたら半分ほどの労務量を削減して取り組んでおります」 富山県内では、ことしに入り、カラスの巣が原因の停電が8件発生していて、北陸電力送配電は今後も巣を早期に発見し、停電を未然に防ぎたいとしています。
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