テレビ東京、STARTOタレント新規起用解禁　石川社長「補償金の支払いなどいくつか進展があったと率直に評価」

テレビ東京の石川一郎社長が3日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、SMILE-UP．（旧ジャニーズ事務所）からマネジメント業務を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENTの所属タレントの新規起用を再開すると発表した。 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、昨年9月以降、新規起用を見送っていたが、被害者補償や藤島ジュリー景子代表取締役がグループ会社の会長職を退任するなどの取り組みについて「補償金の支払いがかなり進むなど、いくつか進展があったと率直に評価しております」と説明。一方、残る補償金の支払いや、SMILE-UP．が保有する音楽原盤の版権などの移管状況を今後も注視していくとした。 新規起用について、石川社長は「STARTOさんといろんな手続きを進めた上で、後は現場の判断に任せることになる」と言及。具体的な番組などについては「まだ全く動いておりません」と話すにとどめた。 所属タレントの新規起用を巡っては、NHKが現在も見送る方針を維持している。稲葉延雄会長は先月の定例会見で「方針に変わりはない」と話す一方、「総括的に判断していい時期を迎えつつある」と前向きな意向を示していた。