横浜が松坂以来 27年ぶり2度目のⅤ 広島商を破る! 奥村頼が9回1死二・三塁を好救援 1年・織田翔希は9回途中3失点【神宮大会】
■明治神宮野球大会 高校の部 決勝 横浜4ー3広島商 (25日 神宮球場) 横浜が広島商を接戦の末に破り松坂大輔投手(元・西武)を擁した97年以来、27年ぶり2度目の明治神宮大会の優勝を飾った。スーパー1年生・織田翔希が140キロ前後の直球に多彩な変化球を交え8回まで3安打2失点に抑える。だが織田は9回に連打で1死二・三塁とすると奥村頼人(2年)が救援し1点を失うも逃げ切った。打線は初回に4番・小野舜友(1年)の2点タイムリーで先制、2回には主将・阿部葉太(2年)が2点タイムリーツーベースを放ち加点した。 明治神宮大会で優勝した関東地区には例年通り来春の第97回センバツ大会に1枠が与えられ、関東・東京での1枠で7校目が選ばれる。 両校は1973年センバツ大会の決勝で対戦し横浜が3ー1で勝利し初の全国制覇を達成した。 横浜の先発は背番号「10」で最速151キロ右腕・織田翔希(1年)。織田は今大会の初戦・明徳義塾戦で2安打完封勝利を挙げる。準決勝の東洋大姫路戦は2番手で登板し4回を1安打1失点だった。 織田は1回、ストレートで見逃し三振、チェンジアップで見逃し三振、カーブで空振り三振と三者連続三振の立ち上がり。 広島商の先発は中国大会、今大会通じて初登板の右腕・沖村颯大(2年) 横浜は1回、主将・阿部葉太(2年)が中安打、為永晧(2年)が四球、奥村凌大(2年)の犠打で1死二・三塁とすると小野舜友(1年)がセンターへ今大会初安打のタイムリーを飛ばし2点を先制。 2回の攻撃では1死二塁から織田は背中に死球を受けるが出塁。続く阿部が左中間に2点タイムリーツーベースを運び4ー0とした。 織田は3回2死から中本拓志(1年)に三塁打を許し初めて走者を出すも小田健登(2年)を三ゴロに打ち取る。4回は1死から四球を出すも捕手・駒橋優樹(2年)が二盗を刺しピンチの芽を摘んだ。 織田は5回はわずか5球で三者凡退に抑え、5回までは54球、1安打、7奪三振と快投を見せる。 織田は6回1死から中本に2本目の右安打を打たれ得点圏に走者を進めるも後続を打ち取った。 だが織田は7回、自らの悪送球で先頭打者を出し二盗を決められると無死二塁から4番・名越貴徳(1年)の左飛を奥村頼人(2年)が打球を見失い後逸し1点を失い、さらに内野ゴロ間で4ー2となる。 織田は8回2死から味方の失策で走者を出すも再び駒橋が二盗を阻止する。 織田は9回もマウンドへ上がり連打を浴び無死一・二塁のピンチを招く。犠打で1死二・三塁とするとレフトから奥村頼がマウンドへ、内野ゴロ間で1点を失うも最後の打者を空振り三振に取り試合を締めた。 織田は8回1/3を108球、5安打、1四球、8奪三振の3失点(自責点1)だった。