利用者は「リフレッシュできる」の声も現場は「保育士足りない」 「こども誰でも通園制度」に決定的に不足している視点
「慣れていない子供たちに職員の手がとられる」
保育士を確保して、保育の質を維持できるのか。制度自体には賛同するものの、今回のモデル事業への応募を見送った保育園もあります。なぜでしょうか。 福岡市保育協会 有松徹広報調査部長 「保育の質を担保するための保育士が確保できるのかというところだと思います。現在の『こども誰でも通園制度』では、園の生活に慣れてない子供たちに対して職員の手を取られてしまう。今いる子供たちに対してサービス提供が滞ることがないように、人の確保という点で、どのようにそこを埋めていくのが課題になってくると思います」 懸念される保育士不足に対し、福岡市は助成金などで対応するとしています。
福岡市「人材確保 負担軽減に取り組みたい」
福岡市こども未来局 小野敏伸運営支援課長 「通常保育よりも負担が大きいという声は承知しています。新たに潜在保育士を雇用する際の助成制度を設けるなど、人材確保・負担軽減に取り組みたい」 RKB 三浦良介記者 「国の基準の4倍、月40時間受け入れる福岡市独自の「こども誰でも通園制度」。施設の整備や保育士の負担軽減などの課題にどう取り組むのか。全国に先がけたモデル事業となるのか注目されます」