マレーシアから帰国・特殊詐欺の出し子を和歌山県警が関空で逮捕
高齢者の女性が振り込んだ現金2千万円を、インターネットバンキングを利用して自らが管理する口座に移し替えてだまし取ったとして、和歌山県警は、8日、住所不定無職の40代の男を、関西国際空港の検査場で逮捕しました。逮捕されたのは、住所不定無職の相間野琢也容疑者40歳です。 県警・組織犯罪対策課と海南警察署の調べによりますと、相間野容疑者はほかの人物と共謀し、2023年9月25日のよる、千葉県在住の70代の女性宅に警察官をかたって複数回電話をかけ「あなたには薬物売買や資金洗浄の疑いがかかっている。資産確認のため、あなたの定期預金などを解約し、金を別の口座にすべて移し替えてください」などと指示し、これを信じた女性は2千万円を別の口座に移しました。その後、相間野容疑者が、この口座に紐づけられたインターネットバンキングにアクセスし、2千万円をだまし取った疑いです。 別の事件の捜査の過程で犯行が特定され、相間野容疑者は事件後マレーシアに出国し、8日、関空に帰国したところを通常逮捕されたものです。 警察の調べに対して、相間野容疑者は「全く身に覚えがない」と供述し、容疑を否認しているということです。