「2024年問題」修学旅行のバス手配に影響も
今年4月からのドライバーの残業時間の改定により輸送力不足が深刻となる、いわゆる「2024年問題」。修学旅行のバスの手配にも影響が出ていることがわかりました。 今年4月からドライバーの残業時間の規制が強化されたことで、バス業界ではさらなる人手不足が懸念されています。東京都内のある公立中学校では今月、3日間の日程で京都・奈良へ修学旅行に向かう予定ですが、出発の2週間ほど前になり契約していた大手旅行会社から、「規制強化にともなう人手不足で初日の貸し切りバスが手配できなくなった」と連絡があったということです。 中学校によりますと、バスの代わりに電車を利用することで行程に大きな変更はなく、修学旅行は実施される予定で、保護者からの苦情もないということです。 中学校と契約していた大手旅行会社は日本テレビの取材に対し、「“2024年問題”の影響でバス会社が人手を確保できなくなった」と話していて、他にも同様のケースが1件あったものの代替の交通機関で大きな影響はなかったとしています。 この大手旅行会社は、「今後も同様の事態に備え、修学旅行については学校などと情報を共有しつつ対応し、責任をもって交通手段を提供していく」としています。