ホーネッツ戦でプレーするグリズリーズの河村勇輝＝10日、メンフィス（AP）

米プロバスケットボールNBAのグリズリーズとツーウエー契約を結んだ河村勇輝（23）が21日、テネシー州メンフィスで取材に応じ「想像以上に早くツーウエー契約を取れた。本当にうれしい」と笑顔で話した。ツーウエー契約では下部Gリーグのチームに所属しながらNBAの試合に一定数出場できる。Bリーグ出身の日本選手で初となる最高峰デビューのチャンスをつかんだ。 【写真】三山ひろし、〝推し〟は河村勇輝「おばあちゃんがファンでコンサートに来てくださって…」 日本選手のNBAデビューは過去3人。2004年にサンズで田臥勇太（現宇都宮）、18年にグリズリーズで渡辺雄太（現千葉J）、19年にウィザーズで八村塁（現レーカーズ）が果たしている。ただ、3人はいずれも大学時代に米留学を経験。未経験の河村は10代の頃はNBAでのプレーは頭になく、憧れの対象に過ぎなかったという。 河村は18、19年に福岡第一高で全国高校選手権2連覇を果たし、同校在学中の20年に18歳でBリーグ1部（B1）三遠に特別指定選手として加入してデビュー。22年に東海大を中退してプロに転向し、特別指定選手としてプレーしていたB1横浜BCと契約した。 転機は大活躍した23年のワールドカップ（W杯）だった。大会後に複数のNBAチームからオファーが届き、最高峰のコートが現実的な目標へと変わった。当時は1年後に控えたパリ五輪を優先するためBリーグにとどまり、今回は満を持しての渡米だった。