「フラワーカタログを母の日ギフトの新定番としたい」と話す木村聡美代表＝山形市

　予約制の花店アトリエモモ（山形市、木村聡美代表）は、母の日（5月12日）向けに花のカタログギフトを発売した。受け取った側が好きな季節に花を注文でき、母の日ギフトの新定番として打ち出したい考え。母の日に予約が集中し、花や物流の業界に支障が生じる状況を緩和させる。 　同店は、これまでも予約日時を分散するよう呼びかけてきた。今年から具体的なサービスとして展開する。花業界全体としても、5月の1カ月間を、感謝を伝える「母の月」として発信している。 　贈る側が母の日にカタログを渡し、受け取る側が後日、好みの花を注文する―という流れを想定している。店側は繁忙期を分散させることで、1日当たりの対応件数を増やすことができる。仕入れ価格が安定し、アレンジの選択肢も増えるという。木村代表（38）は「関わる人みんなにメリットがあるサービス」と期待を込める。 　カタログとメッセージカード（3枚）、説明書、封筒が1セット。取り扱うのは▽花束▽アレンジメント▽寄せ植え▽ドライフラワー▽花育セット―の5種類で、好みの色など希望を伝えることも可能。店頭か同店オンラインショップで購入し、受け取る人に手渡すか郵送する。受け取った人は、カタログのＱＲコードを読み取り、希望する商品や日時を入力する。注文から3日程度で届く。

　価格は5500円で、カタログは5月12日までの販売。受け取りができる期間は来月1日～来年4月30日。商品開発に当たり、山形市売上増進支援センターＹ―ｂｉｚの助言を受けた。