2024年3月の星空情報 夕空の水星を観測しよう
■水星が東方最大離角
2024年3月25日、水星が東方最大離角を迎えます。 最大離角とは、地球から見て太陽と内惑星(水星、金星)の角度が最大になる瞬間です。簡単にいうと、「内惑星と太陽が最も離れて見える日」になります。 地球から見ると、内惑星は常に太陽の近くにいます。そのため、太陽の光にかき消されてなかなか観測できません。最大離角時の内惑星は太陽から最も遠く離れた位置にいるため、観測しやすくなります。 東方最大離角時には、内惑星は日の入り頃の西の空で見られます。今回は日の入り30分後のやや暗くなった空で、西の方角の高度10度程度の位置に水星を見ることができます。 等級は-0.1等でリゲルと同程度の明るさですが、高度が低いうえに夕方の光が残っているため、観測は難しいかもしれません。西の方角が開けた場所で挑戦すると良いでしょう。 水星からやや高い位置には木星が上ります。木星の等級は-2.1等とシリウスよりも明るく、すぐに見つけることができます。 ※惑星の等級はいずれも2024年3月25日のもの Source Image Credit: 国立天文台, PhotoAC, sorae編集部 国立天文台 -ほしぞら情報 東京の星空・カレンダー・惑星(2024年3月) 国立天文台 -暦計算室 暦wiki 惑星 国立天文台 -暦計算室 今日のほしぞら 国立天文台 -水星が東方最大離角(2024年3月)
sorae編集部