西野カナ、Aqua Timezに続く? “平成リバイバルブーム”で期待が高まるレミオロメンの復活
TikTokやYouTubeといったプラットフォームの発達によって、昔の音楽と今の音楽が横並びで再生されるようになった現代。平成の音楽が若い世代に“再発見”されることも珍しくなくなっている。そんななか、平成期に活躍していたアーティストがふたたび活動を再開するというニュースが増えているようだ。 【関連写真】ももクロ・高城れにが歌うレミオロメン『3月9日』も収録の配信シングル たとえば7月11日には、『決意の朝に』や『虹』、『千の夜をこえて』といった曲で知られるロックバンド・Aqua Timezが再結成することを発表。2018年の解散から約6年ぶりとなる活動再開で、2025年末までの“期間限定”の予定ではあるものの、単独ライブツアーなどの開催が発表されている。 また2人組ユニット・キマグレンも、2015年7月の解散から9年の時を経て、再結成を果たした。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」ではさっそく再結成後初となるパフォーマンスを行い、代表曲『LIFE』の熱唱によって大きな話題を呼んだ。 『トリセツ』や『会いたくて 会いたくて』などの大ヒット曲を生んだシンガーソングライターの西野カナは、2019年から無期限活動休止中だったが、6月25日に活動再開を発表。新曲『EYES ON YOU』の配信に続き、9月18日にはEP『Love Again』のリリースも予定されている。 同じく女性アーティストでいうと、7月12日に大塚愛が2005年の名曲『プラネタリウム』を引っ提げて「THE FIRST TAKE」に登場。活動再開というわけではないが、往年の歌姫の姿に多くのファンが盛り上がった。 思えば昨年の大みそか、ポケットビスケッツとブラックビスケッツが25年ぶりとなる『NHK紅白歌合戦』への出場を果たしたことも、“平成リバイバルブーム”を感じさせる出来事だった。
レミオロメン復活の可能性を考察
また、平成リバイバルブームを受けて、ネット上ではレミオロメンの復活に期待する声も上がっている。 レミオロメンといえば、ギターボーカル・藤巻亮太、ベース・前田啓介、ドラム・神宮司治による3人組バンド。卒業ソングの定番となった『3月9日』や平成を代表する冬ソング『粉雪』といった名曲を生み出したが、2012年に突如として活動休止を発表し、同時に藤巻がソロアーティストとしてデビューすることが報じられた。 活動休止を発表した際のコメントで、藤巻は「活動休止ですが、僕の中ではまだこのストーリーは終わっていません。レミオロメンとして次に鳴らすべき音に3人が向き合えるまではお休みさせて頂きます」と解散ではないことを明言し、インタビューなどでもファンに対して前向きな言葉を贈っていた。 また藤巻は、2019年にレミオロメンの楽曲をアコースティックアレンジしたセルフカバーアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』をリリースし、ライブでもその曲を披露。2023年3月9日に出演した情報番組『ラヴィット!』(TBS系)では、『3月9日』を生放送で披露していた。レミオロメン時代のことを大切に考えていることは間違いないだろう。 なにより7月から放映が始まったキリン『氷結』のCMソングに、レミオロメンの代表曲である『南風』が起用されたことも、ファンが期待を膨らませている理由の1つだ。 ただ、実際にレミオロメン復活の機運が高まっているかどうかは微妙なところ。というのも結成20周年にあたる2020年と、メジャーデビュー20周年の2023年という節目をすでに過ぎているからだ。藤巻が2018年にレミオロメンの所属レーベルだった『烏龍舎』を独立したことも、気がかりな要素ではある。 今でも多くの人に愛され続けているレミオロメン。実際に復活するかどうかは分からないが、平成世代にとってはもっとも特別なバンドの1つなので、もし今後動きがあったならば熱狂的な騒ぎになりそうだ。
キットゥン希美