致死量の薬の投与認める法案発表 仏で5月から審議、終末期患者に
【パリ共同】フランスのマクロン大統領は11日までに、終末期患者に厳格な条件の下で致死量の薬の投与を認める「死への積極的援助」を導入する法案を発表した。5月から議会で審議する方針。フランスメディアが報じた。 自身で死を決断できる能力があり、短期・中期的に死の恐れがある重病に冒され、苦痛を和らげることができない成人に限るとしている。自身で薬を投与できない場合は医師ら第三者の助けを得ることもできる。 フランスでは2016年に終末期患者の意識を低下させる鎮静薬投与を医師に認める法律が成立した。だが患者の意思により医師が薬物などで死に導く安楽死や自殺ほう助は禁じられている。