明治創業の老舗甘味処『ゑちごや』の名物「五目そば」が美味しいワケ #食楽web #そば
おはぎやお汁粉などを出しつつ、軽食も味わえる昔ながらの甘味処のラーメンが美味しい。今回は文京区春日にある『ゑちごや』の「五目そば」を味わってきました
以前、食楽webでご紹介した新井薬師の『富士見野』の餅入りラーメンの美味しさについてあちこちで語っていたところ、「文京区の春日にある甘味処『ゑちごや』もウマいよ。あそこは特に『五目そば』を食べてみて!」という情報が飛び込んできました。 老舗甘味処『ゑちごや』の名物「五目そば」が美味しいワケ 呑兵衛なこともあって、これまで甘味処にはほぼ縁がない人生を送ってきましたが、甘味処のラーメンの美味しさに開眼した筆者、すぐにその情報に飛びつきました。 なんでも『ゑちごや』は、明治10年創業の超老舗だそう。さっそく食べてきたので、その五目そばの魅力をご紹介しましょう。
文豪の住んだ菊坂界隈にある茶屋
甘味処『ゑちごや』は、樋口一葉や宮沢賢治、石川啄木、正岡子規など多くの文豪が住んでいたという文京区春日の「菊坂ロード」沿いにあります。 前述の通り、『ゑちごや』の創業は明治10(1877)年。その菊坂の路地裏に、明治25年頃に住んでいた樋口一葉は当時20歳。執筆の合間に団子を買いに行ったのかな、などと想像しながら店を訪問。
お昼すぎに入店すると、ご主人がみたらし団子や大福を買いに来るお客さんの対応をしていましたが、こちらに気づくと、「いらっしゃい」とニコニコ笑顔で熱いお茶を出してくれました。昼時なので、近所の会社員たちがどんどん入店してきますが、ご主人は、そのたびに笑顔で「いらっしゃい」と熱いお茶を出していて、ほっこりします。 店の厨房には女将さんもいて、お二人だけで切り盛りしているよう。お目当ての「五目そば」を探そうとメニューを手に取ると、その品数の多さにびっくり!
カレーライスにチャーハン、カツ丼などの丼もの4種、定食10種に、ラーメンなどの麺類も10種。甘味処なので、あんみつやみつまめ、田舎しるこ、団子や大福などもあります。これを全部お二人で作っているのがすごいですね。 さて、注文した「五目そば」は、12分ほどで登場しました。
丼には具材が溢れそうなほどたくさん浮かんでいます。白菜、青梗菜、ニラ、人参、ピーマン、しいたけ、しめじ、たけのこ、きくらげ、ネギ、豚バラ肉、かまぼこ、ナルト、チューシュー、ゆで卵……。五目どころか、“十五目”です!