松山城・土砂崩れから6日…被災者の健康と衛生面どう守る?終わりの見えない避難生活に課題も
南海放送
今月12日に松山城の城山で発生し、3人が亡くなった土砂災害からきょうで6日。終わりの見えない避難生活に課題も見え始めています。 和氣アナ: 「松山市緑町の土砂災害現場、奥を見ますと、木だけでなく巨大なコンクリートの壁のようなものも見えます。きょうも、復旧作業が続けられています」 松山市は、きのうから住宅やマンションの敷地内に流れ込んだ土砂の撤去を本格的に進めています。大量の土砂で家が押しつぶされ家族3人が亡くなった場所では、重機を使って倒木を慎重に取り除いていました。現在も、緑町1丁目の一部の住民には避難指示が出されていて、11世帯19人が避難所で生活しています。 終わりの見えない避難生活。被災者への支援も続いています。 清水公民館 両村秀典館長: 「喜助の湯の入浴券ということで希望される方にお渡しして、入っていただく」 松山市は「災害時の支援に関する協定」を結んでいる松山市宮田町の「喜助の湯」の無料入浴券を1500枚確保し、無料で配布しています。 両村館長: 「私どもの方で送り迎えをさせていただいている」 また、食事は同じく協定を結んでいるスーパーの「フジ」が1日3回、弁当やおにぎり、飲み物などを無料で配送。 一方、慣れない環境での生活によるストレスで…寝不足を訴える人もいると言います。 そして、避難所でニーズが高まっているのが… 両村館長: 「洗濯をする場合、近くのコインランドリーに行ってやるしかない。何とか避難所の方に洗濯機を置いてくれんかという要望もしている」 被災者の健康と衛生面をいかに守るか。市では、毎日避難所に保健師を派遣しているのに加え、今後は栄養士の資格を持つ職員を派遣することも検討しています。 なお、松山市は先ほど緑町一丁目の一部に出している避難指示の対象範囲を縮小しました。避難指示の対象は17世帯25人となっています。