市役所、ときわレストハウスなど市内17施設、暑さしのぐ「シェルター」に【宇部】
宇部市は、熱中症特別警戒アラート発令時に熱中症などによる健康被害を防ぐため、市役所など市内17施設を暑熱避難施設「クーリングシェルター」として指定した。今後は大型商業施設などにも広げたいという。 4月1日に全面施行された改正気候変動適応法で、市町村長が冷房設備を持つなどの要件を満たす公民館、図書館などの公共施設をクーリングシェルターとして指定できるようになったことを受けての措置。 特別警戒アラートは、広域で過去にない危険な暑さによって重大な健康被害が生じる恐れがあると予測されたときに、熱中症の予防行動、周囲の人々への見守りや声掛けといった共助、公助の行動を促す情報で、熱中症との相関が高い暑さ指数が35以上と予測された場合に発表される。 開放施設のうち、収容人数が最大の施設はときわレストハウスの150人。次いで市立図書館の109人。収容人数は施設の椅子の数がベースとなっている。開設日、開設時間は施設により異なり、本来の開館時間と異なる場合もある。 今後は、夏季の節電対策として2012年度から続ける「まちなか避暑地」事業に協力している民間の大型商業施設などにも指定を広げたい考え。マナーを守り、譲り合いの精神で利用するよう呼び掛けている。