これって「やりがい搾取」ですか?陥ってしまったときの対策法とは?
努力に見合った見返りを得られたならば、大きなやりがいを感じられるでしょう。 しかし近年では、そのような従業員のやりがいを利用して、相応の見返りを与えずに働かせる「やりがい搾取」が問題視されています。 本記事では、やりがい搾取の具体例や、やりがい搾取に陥ってしまったときの対応策についてご紹介します。
やりがい搾取とは?
「やりがい搾取」とは、労働者が感じる「やりがい」を利用して、会社側が不当な働き方を強いることを指します。 特に種類として多いケースが、給与面でのやりがい搾取です。 法定労働時間を超えて働いたにもかかわらず、割増賃金が支払われなかったり、最低賃金を下回っていたりするケースなどが挙げられます。 そのほかにも、長時間労働を強いる・有給休暇の申請を拒否するなど、人件費を抑えることを目的に、やりがい搾取を行う会社も少なくありません。
やりがい搾取に陥るリスクにはどのようなものがある?
やりがい搾取に陥ってしまった場合には、心身の健康が損なわれる可能性があります。 長時間の労働を強いられ、本来受け取れるはずのお金が支払われない状態が続くため、時間的にも金銭的にも余裕のない生活を送ることになるのです。 心身共に疲れがたまり、気持ちが落ち込みやすくなる可能性もあるでしょう。 次第に、なんのために仕事をしているのか分からなくなり、仕事を続けられなくなることも考えられます。 心身の健康や金銭的に余裕のある生活を守るためにも、やりがい搾取に陥ってしまった場合は、早めに対応策を検討しなければなりません。
やりがい搾取に陥ったと感じたら?
やりがい搾取に陥り、心身共に疲れてしまったときは、思いきって休みを取りましょう。 やりがい搾取が横行されている会社では、休みを取りにくい雰囲気があるかもしれませんが、まずは自分を守ることを優先させます。 会社側が休みを取ることに応じてくれない場合は、労働組合や労働基準監督署に相談してみることも検討したほうがよいでしょう。 やりがい搾取が行われていたことを証明できるメールや音声データなどを提出すると、有利に話を進めやすくなります。 専門機関への相談に抵抗がある場合などは、早めに見切りをつけて、転職を考えることもひとつの方法でしょう。