フリーアナ西川あやのさん ベロベロの桂宮治師匠が真顔で「俺…来年から売れるから!」と言われ…【涙と笑いの酒人生】
【涙と笑いの酒人生】 西川あやのさん (フリーアナウンサー/32歳) ◇ ◇ ◇ トップセールスマン捨て噺家に 桂宮治を支えた糟糠の妻 今年、文化放送を退社して、サンミュージックに所属したばかりの西川あやのさん(32)。酒好きで局アナ時代は「笑点」のあのメンバーとの酒席も。仕事の後においしい酒を仲間と飲むのが目標だ。 お酒は大好きで一番の趣味です(笑)。大学時代はサワーなど割るお酒を飲んでいましたけど、アナウンサーとして働き始めてからはビールをはじめ何でも飲めるようになりました。 文化放送では焼酎の番組を担当して、いろんな飲食店で芋、麦などさまざまな焼酎を飲む機会があり、造り方も知りました。番組では焼酎の資格をお持ちの歌手の西田あいさんと一緒にいろいろ教えていただき、それから焼酎党に。芋が一番好きで今も家に五升くらいあります。 ■文化放送退社前に先輩アナと飲んで交差点で抱き合って泣いた 文化放送時代は結構飲みました。野村邦丸さんの番組は週末の金曜日に取材を担当したので、邦丸さんから「修業だ」と誘われてスタッフみんなで飲みにいってました。修業という名の録音を聞きながらの反省会や、意見交換みたいな場でしたね。 上司にもお酒の好きな人が多く、みんな飲み始めると長いですね! 私もはしご酒が好きで何杯か飲むと「次行こう!」と店を替えたくなるタイプ。飲む場所は会社のある浜松町か元々局があった四谷が多かったかな。 最近の話ですが、退社する直前に先輩の水谷加奈アナと砂山圭大郎アナに酒席で相談に乗ってもらったんです。お酒が入ってきたら、3人でラジオ愛や文化放送愛を語り合い、最後は四谷の交差点で抱き合って泣いてました。私、本当は辞めたくなかったのかな(笑)。 ■意識が飛ぶまで飲んでみたい 酔っぱらいますが、潰れたりはしないです。量は結構いける方ですが、どんなお酒でも「10杯まで」と決めていますから。ビールもハイボールもテキーラも10杯まで。この店で5杯飲んだから次の店も5杯までとかちゃんと計算して飲んで。だからか、記憶が飛んだことはない。それが少し寂しくて。 退社した3月はみんなと「記憶が飛ぶまで飲もうね!」と決めていたけど、酔っぱらっているのに、年度末でタクシーがつかまらず、外で立っている間に冷めました(笑)。 落語家の桂宮治さんとは共演させていただいて5年以上経ちますが、最初の頃は飲む機会はなかったです。初めてご一緒した酒席が、宮治師匠の独演会を番組で収録した日の打ち上げ。 時間とともに1人帰り、また1人帰り、最後は私と宮治師匠の2人きりになってしまったんです。お互いベロベロな深夜の1時。突然、宮治師匠が真剣な顔で「今までありがとう」と言ってきたんですよ。 「俺、来年から売れるから!」 「は?」と私はキョトンとしちゃって。心の中では「どうぞどうぞ、売れてください」と思ってました(笑)。 そしたら年明けに「笑点」の新メンバーになると発表がありました。ご本人はわかっていたけど守秘義務で言えなかったんですよね。でも、酔っていたからか、私には来年売れると言いたかったみたいです(笑)。 その後は、すごいご活躍で! 今も私や仲間など気心の知れた人と飲むことがあり、変わらず楽しく接していただいてます。 ■フリーは競争が激しくなりそう 退社してから5月にプロダクションに入ったばかり。文化放送がアットホームな局だったので、アットホームな事務所で頑張りたいと思い、知り合いのマネジャーさんがいて温かい雰囲気のサンミュージックさんへ。 最初に岡社長がいらっしゃるブッチャーブラザーズさんのライブのMCの仕事をやった時、同じ事務所のダンディ坂野さんと共演。打ち上げの酒席で舞台のしゃべりについて伺ったら真摯にやさしく教えてくださり、ステキな方でした。 他にも芸人さんのバーターで仕事を入れてもらい、打ち上げがあればいろいろ相談させてもらっています。酒の場は相談できたり話しやすいのがいいですね! 局を辞めて芸人さんの多いプロダクションに入ったら、飲む方が芸人さんに変わりました(笑)。 今、プロダクションに所属するアナウンサーが増えて、バラエティーに出るフリーアナがはやりそうな半面、競争が激しくなるかもしれません。これからはお仕事も酒席も芸人さんについていこうと思っています。30代になり、何か大きな仕事をした後においしいお酒をアットホームな仲間と飲むのが目標。その時は意識が飛ぶまで飲んでみたい。フリーの私もよろしくお願いします。 (聞き手=松野大介) ▽西川あやの(にしかわ・あやの)1991年9月、東京都出身。2015年から文化放送にアナウンサーとして入社。今年退社し、フリーに。現在も「桂宮治のザブトン5」に出演中。