首都圏の急な降雪と積雪 ── ドライバーはどう対処するべき?
●十分な車間距離を保ってゆっくりと走る 雪道は制動距離が大幅に伸びる上、他の車が止まり切れずに飛び出してくる可能性もあります。前の車が急制動をかけても余裕を持って止まれるくらいの車間距離とスピードを保ちましょう。 ●急制動や急ブレーキは禁物 雪道では急な操作にタイヤのグリップ力がついてこれず、簡単に滑ってしまいます。普段よりもかなり前からブレーキをかけはじめたり、曲がる際はブレーキ操作をしっかりと終わらせてから余裕を持ってハンドルを回すよう心がけてください。また、急激なアクセルオンもスタックの原因となるため、MTなら2速発進、ATならスノーモードなどを活用しましょう。
●基本は轍(わだち)に沿って走行 前の車が通った轍に沿って走ることで、横方向へ車が滑るのを抑えられます。タイヤが轍の壁面に当たると戻ろうとするので、コツとしてはハンドルをあまり強く握らず、焦らずに微調整を行いましょう。また、軽車両では轍の幅が合わずにかえって走りづらいこともありますが、その時は片輪の轍だけに合わせるか、両輪とも轍を避けるか、状況に応じて走りやすい方を選んでください。また、轍から出る・戻る際にはハンドルをとられやすくなるので要注意です。 ●道路の左端へ寄りすぎるのも禁物 センターラインが見えない状況なら左側走行を心がけますが、極端に道路の端に寄りすぎるのも危険です。特に普段走らない道では、蓋のない側溝が雪に埋もれている可能性もあるので注意してください。 ●視界不良時はヘッドライトを点灯 降雪で視界が悪い場合は、必要に応じてヘッドライトやフォグランプを点灯しましょう。自分の視界を見やすくするだけでなく、他車からの視認性も向上します。 ●坂道は上り側が優先 雪道での上り坂は一度停車してしまうと再発進が困難になるため、上り側が優先となります。片側通行になっている坂道などで上ってくる車がいる場合、十分にすれ違えるスペースを空けて待機しましょう。 ●橋の上は凍結に注意 周囲に遮蔽物がない橋の上は、風に晒されるため路面が凍結しやすいシチュエーションのひとつです。また、手前の上り坂によって橋の上の状況が確認できないケースも多いので、侵入時はできるだけスピードを落とすよう心がけてください。 ●チェーンの着脱は安全な場所で チェーンを着脱する場合は、緊急の場合を除いて必ず専用のチェーン着脱所や、広くて安全な場所を見つけて行ってください。道路上に停車しての着脱は他車の迷惑になるばかりか、事故の可能性が高まる大変危険な行為です。広めの駐車場があるコンビニエンスストアなどでも良いですが、その際は必ず店員さんに一声かけ、許可を得てから行いましょう。