アメリカ人に「大谷翔平スゴい」を言わせたい日本メディア…米記者が本音で語る“疑問”「なぜか僕は週に3度くらい日本の記事に登場する」
僕は週に3度くらい日本の記事に登場する
日本の記者の誰もが、アメリカ人の誰よりも野球に詳しいにもかかわらず、なぜか僕はいつも週に3度くらいは日本の記事に登場する。いつも彼らにこう言っているんだよ。「この15年間、いつも引用してきたディラン・ヘルナンデスは、野球について何も知らないってことを記事にしろ」と。試合中は居眠りするし、パソコンでサッカーの試合を見てることもあるってことを。 テレビの取材の時は、日本語でも話す自信はあるんだけど、4分の3くらいは英語で話してくれと頼まれる。それも日本語で質問してきて、英語で答えさせようとする。僕にアメリカ人ぽくしてほしいんだろうな。その方がステータスが上がるから。アメリカのどうしようもない教育を受けてきた僕の意見が、なぜか重視されるんだ。笑えるよ。理解できないし、ちょっと問題だと思う。アメリカのやり方にただ従うんじゃなくて、日本には、ある意味でもっと世界をリードするようになってほしいと願っている。話が逸れて申し訳ない。 トモヤ 僕も「海外の反応」を気にする傾向はやめた方がいいと思っているよ。劣等感の裏返しだし。日本のテレビ番組なんかが、エンゼルスタジアムで明らかに白人を狙ってインタビューして、彼らに「オオタニサーン」って言わせたり、大谷がいかにすごいかを語らせるのを見てると、日本人として恥ずかしくなる。僕も、ある雑誌の取材で、トム・シムラさんと記事で紹介させてもらっていいかと聞かれたことがある。志村朋哉よりアメリカ人っぽいから。 〈「エンゼルスで起きていた“ある騒動”…代理人バレロに苦言」編へつづく〉
(「メジャーリーグPRESS」サム・ブラム+ディラン・ヘルナンデス = 文)
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