“命を守れる”隊員に…白バイ隊育成担う指導員の思い 埼玉県警交通機動隊
日テレNEWS
白バイに乗り、交通違反を取り締まる交通機動隊で、若手を育成する指導員の思いを取材しました。 ■隊員を目指す若手に“気合” 埼玉県警交通機動隊の韮塚隼巡査部長(37)。 韮塚巡査部長「乗降車くらいで倒してるんじゃない。1回やってるだろ。早く起こせ」 白バイ隊員を目指す若手警察官に気合を入れます。 韮塚巡査部長「白バイ隊員は絶対、事故起こしちゃいけない。もっと真剣にやってくれ」 韮塚さんは1か月間、若手を厳しく指導。白バイに乗る資格を得られるよう、全員の検定合格を目指します。 韮塚巡査部長「気合が足りないぞ、気合が。諦めたかったら、諦めていいぞ」 別の日、訓練生らはスラローム走行に挑戦。障害物を倒してしまう場面もありましたが…。 韮塚巡査部長「フロントブレーキが使えなくちゃ、うまくならないよ」 指導のかいがあり、走れるようになってきました。 ■検定本番、14人が合格したものの… そして、検定本番。 韮塚巡査部長「みんな硬いよ、顔が。大丈夫? 技術的には問題ない。あとは気持ち」 次々と受験する訓練生たち。その結果は…。14人が合格したものの、2人が不合格に。 韮塚巡査部長「よくやったなと思います。だめだった人がいるそうです。訓練を見てきた私の責任かなと思います。すいませんでした」 ■熱い指導が若者の夢を支える 多くの訓練生を育ててきた韮塚さんの根本にある思いは。 韮塚巡査部長「自分で自分の命を守れる隊員になってほしいと思います。自分自身の命を守れない者が、県民の方々を守ることはできない。白バイは非常に危険な乗り物なので、技術や精神力を鍛えていって、立派な白バイ隊員になってほしいと思います」 指導員の熱い指導が、白バイ隊員を目指す若者の夢を支えています。