阪神で昨季一軍出場なしも…他球団が「森下のレギュラー脅かす」高評価の和製大砲は
「絶対にはい上がってやる」
育成から支配下昇格し、活躍している野手を見ると牧原大成(ソフトバンク)、松原聖弥、松本哲也(巨人)、岡田幸文(ロッテ。現楽天一軍外野守備走塁コーチ)など俊足巧打のタイプが目立つ。野口のような長距離砲が1軍で活躍すれば、新たな歴史が切り拓かれる。 ロッテで外野守備のスペシャリストとして活躍した岡田は、育成入団からはい上がった自身の野球人生について、週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。 「ロッテの入団テストに誘われたのは2007年の秋です。あとから分かったのですが、その入団テストは育成選手としてのものでした。翌年には24歳になる。とにかく育成でもいいから、プロの世界に飛び込めばチャンスがある。育成ドラフトで指名を受けたときは結婚もしていたし、娘も生まれていました。でも、やる気と自信しかなかった。何のプライドもないし、ダメだったらしょうがないけど、『絶対にはい上がってやる』という強い気持ちだけはある。今思えば、何の根拠もない自信だったかもしれません。僕がそういう性格だということなのでしょう」 野口も内に秘めた闘志は熱い。外野の定位置争いで序列をひっくり返せるか。人生を変えるための猛アピールは続く。 写真=BBM
週刊ベースボール