＜ペンシルベニアダービー＞◇21日＝パークスレーシング（米国）◇G1◇ダート1800メートル◇3歳◇出走11頭 　プリークネスS覇者シーズザグレイ（牡3、W・ルーカス、父アロゲート）が復活の勝利を挙げた。鞍上はジェイム・トーレスで勝ちタイムは1分51秒89。 　3冠競走2冠目のプリークネスSでケンタッキーダービー馬ミスティックダンを破ったが、その後、ベルモントS7着、ジムダンディS4着と連敗し、評価を落としていた。この日は軽快に逃げ、直線入り口で並び掛けてきたサンタアニタダービー馬ストロングホールドを突き放し、最後は3馬身4分の3差をつけた。4連勝中で1番人気だったドラグーンガードは3着に敗れた。 　シーズザグレイを管理するのは名伯楽ウェイン・ルーカス。御年89歳のレジェンドトレーナーは「こんなにたくさんお人が泣き叫んで、抱き合って、飛び跳ねているのは経験したことがありません」と周囲の盛り上がりを表現。今後のレース選択については「ウイナーズサークルで決めるつもりはないです」と思案する様子を見せ、「私はダートマイルかなと思っているけど、2000メートルも、特にデルマー競馬場のコースなら射程距離です」と語り、次走はBCダートマイル（G1、ダート1600メートル、11月2日）とBCクラシック（同、ダート2000メートル）を両にらみで調整していくことになりそうだ。