「全被害者の帰国へ全力」 林官房長官、特定失踪者家族に
拉致問題担当相を兼務する林芳正官房長官は20日、北朝鮮に拉致された可能性が否定できない特定失踪者の家族らと首相官邸で面会した。拉致被害者認定と早期帰国実現を政府に求める要望書を受け取り「認定の有無にかかわらず、全拉致被害者の一日も早い帰国実現へ全力で果断に取り組む」と応じた。 面会したのは1969年に青森県弘前市の自宅を出た後、消息を絶った今井裕さん=失踪当時(18)=の兄で特定失踪者家族会会長の英輝さん(81)、74年に新潟県佐渡市で失踪した大沢孝司さん=同(27)=の兄昭一さん(88)ら。 英輝さんは拉致被害者の認定に関し「早急に取りかかってほしい」と訴えた。