桜の「標本木」が見られる 札幌市に新しい公園がオープン
【北海道・札幌】日本気象協会によると、今年の札幌の桜の開花予想日は4月28日、予想満開日は5月2日となっています。これらは平年より5日ほど早く、札幌ではちょっと早めに桜が楽しめそうです。(ほかの地域に比べると十分遅いですが……)。 その桜の開花・満開の基準となるのが「標本木」です。この標本木、札幌管区気象台の敷地にあるのですが、その標本木を見られる場所に公園ができました。その名も「北1条おてんき公園」(札幌市中央区北1西18)です。
市内2729か所目の都市公園
この公園は、札幌市内では2729か所目となる都市公園で、広さは1246平方メートル。今月8日にすべての施設が使用可能になったばかり。 札幌市中央区土木センターによると、「北1条おてんき公園周辺は、もともと公園が少ないエリアなのですが、公園の利用が想定される年少人口の増加が著しい地区であることから公園の整備を行いました」とのこと。 実は、一つの公園ができるまでには長い時間がかかります。特に北海道の場合、雪が積もってしまうと工事が滞ってしまうため、余計に時間がかかってしまうのです。北1条おてんき公園ができるまでのスケジュールを見てみると……。 ・2013(平成25)年 公園整備用地の取得(札幌管区気象台官舎跡地) ・2014(平成26)年 設計 ・2015(平成27)年 造成工事(7月21日~12月9日) ・2016(平成28)年 完成・開園
隣接する気象台敷地に桜の標本木
このように、3年掛かりで完成した北1条おてんき公園ですが、最大の特徴は隣接している札幌管区気象台敷地内に桜の標本木があることから、いち早く桜の開花・満開を確認できる公園であることです。また、春から夏にかけては花を咲かせる花壇、秋には紅葉する樹木など、四季の移ろいを感じさせる植栽となっています。 写真撮影を行ったのは、完全開園から1週間が経った4月16日。すでに多くの市民が公園を訪れ、市民に愛される公園となっています。 (ライター・橋場了吾)