2023年、高知市で、同居していた母親を包丁で刺して殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、高知地方裁判所は、男に懲役10年の実刑判決を言い渡しました。 判決を受けたのは高知市神田（こうだ）の無職金子圭克（かねこ・けいすけ）被告（58）です。 判決によりますと金子被告は2023年6月、同居する母・美智子（みちこ）さんの左胸を包丁で1回突き刺して殺害した罪が認められました。 22日の判決公判で、高知地方裁判所の稲田康史裁判長は、「心臓に達するほどの強い力で突き刺し、殺意は強固で確定的。実の息子に命を奪われ、その無念は察するに余りある」と指摘しました。 そのうえで、金子被告が犯行の翌日に自首していることなどを踏まえ、金子被告に「懲役10年の実刑判決」を言い渡しました。