【阪神】岡田彰布監督が打順大改造で連敗止めた セ30勝一番乗り&交流戦通算200勝
◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス0-5阪神(13日・京セラドーム大阪) 阪神が今季12度目の完封勝利で連敗を「2」で止め、セ・リーグ一番乗りで30勝に到達した。2戦連続完封負けと攻撃陣が低空飛行を続ける中、岡田彰布監督(66)が打順を大幅シャッフル。苦心の用兵が見事にはまり、交流戦通算200勝にも達した。交流戦の関西ダービーは阪神の33勝35敗3分け。 岡田監督は前夜と同じ言葉をぼやきながら報道陣の前に姿を現した。今季12度目の完封勝利で歓喜に沸く試合後のベンチ裏。「もう何もないで」と言った後、ほんの少し頬を緩め「ええ方で。ええ方で何もない」と続けた。屈辱の2戦連続完封負けを受け止め、同一カード3連敗を阻止すべく佐藤輝をスタメンから外すなど、打順を大幅シャッフル。期待を込めて送り出した“脇役たち”が流れを変えた。 0―0の4回1死一塁。2回にプロ初安打を記録していた2年ぶりスタメン出場の豊田が、田嶋から左中間フェンス直撃の二塁打を放った。二、三塁と好機は広がり、梅野の遊ゴロで6試合ぶりスタメンの三塁走者・原口が本塁に突入。若月のタッチをかわして生還した。オリックス・中嶋監督のリクエストもセーフの判定は覆らず、23イニングぶりの得点で先制。その後、3点を追加して突き放した。 7日に1軍昇格した豊田は今季2軍51試合で打率3割2分9厘、20打点と猛アピール。指揮官は「左ピッチャーやしな、今日は。ファームでも調子良かって、なるべくいい時にな、使わんと」と思い切って先発起用した。初回の左翼守備でエラーを犯したが「取り返したから十分やん。良かったよ」と及第点を与えた。 さらに、7回にもダメ押しの2号ソロを放った原口を「ええ仕事したよ」と絶賛。一方、4回の本塁クロスプレーには「(紅林が)ノーバンで放ってたらアウトやろ。ワンバウンドやから。失速してるもん」と助けられたと強調した。11試合連続4番出場の近本は4打数無安打で連続試合安打が「5」で止まり、打率2割6分9厘。14日からはノイジーが昇格する見込みだ。何とか快勝を浮上のきっかけにしたい。(中野 雄太)
報知新聞社