木村毬乃さん（中央）から指導を受けながらフェンシングを体験する生徒たち

　八戸学院光星高（中村良寛校長）は17日、同校にフェンシングサーブル元日本代表の木村毬乃さん（31）を招き、特別授業を行った。普通科スポーツ科学コースの2年生約60人が競技に挑戦し、面白さに触れた。 　特別授業はスポーツ庁委託のアスリート派遣事業「アスリーチ」の一環。 　木村さんは高校3年の頃から13年間、日本代表として活躍。アジア大会や数々のワールドカップへの出場経験などを持つ。7月には現役引退を表明した。 　生徒らはフェンシングの構えや動き方について教わった後、2人一組になって競技を体験。簡易的な剣を使って相手の胸などを突き、笑顔で楽しんでいた。 　授業ではこのほか、講演や質疑応答の時間が設けられ、木村さんは自身の経験を交えながら「自分を信じ切ることが大事」「皆さん次第で未来は変えられる」などとメッセージを送っていた。 　サッカー部の下田漣翔さん（17）は「『諦めないで取り組み続ければ強くなれる』という言葉が印象に残った。けがなどの苦しいことがあったときに、その言葉を思い出したい」と話した。 　アスリートによる特別授業は青森県内の14の小中学校、高校で実施済みまたは開催予定となっている。