流行中の“ショート丈トップス”はNG!? 悩める冷え女子を救う「温活ファッション術」
流行の「ショート丈トップス」や「肌見せスタイル」を楽しみたいけれど、冬場は「冷えも気になる」というあなたに。トレンドの着こなしを取り入れながら、身体を温める「冬の温活ファッション」について、医師の石原新菜先生に伺いました。 【写真】冷えとオサラバ! 本当にあったまる温活アイテム12
お話を伺ったのは…… イシハラクリニック副院長 石原新菜(いしはらにいな)先生 日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。帝京大学医学部卒業後、同大学病院で2年間の研修医を経て現職。主に漢方医学や食事療法により、各種の病気の治療にあたっている。分かりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、幅広く活躍中。
肌着1枚で、体感温度が約1.5℃違う!?
身体を温める「温活ファッション」のポイントは、ズバリ「薄手のインナーを着用することです」と、石原新菜先生。 「インナーは身体が生み出した熱を、逃がさない働きがあります。肌着1枚で、体感温度が約1.5℃違うという報告もあるほど。目下オーバーサイズのスタイルが流行していますが、ゆったりしたトップスは熱が逃げやすいため、下に一枚インナーを着て頂きたいですね」(石原先生) ノースリーブの上に、ダウンコートやエコファーというスタイルも、同じ理由で熱が逃げやすいそう。ゆるっとしたスタイルを楽しむ時には、下にピタッとしたインナーをぜひ。
大切な臓器が集中する「お腹」。「腹巻き」は冷え女子を救う!
トレンドのショート丈トップスは、お腹がチラ見えするという意味で「インナーを着用したほうがベター」と、石原先生は話します。 「なぜなら、お腹の周りには胃腸や子宮などの、大切な臓器が集中しているからです。特に“腸”は、全身の約7割もの免疫細胞が集まる臓器。お腹周りが冷えて血流が低下すると、免疫細胞にも十分な酸素や栄養が届かない可能性があります」(石原先生) 先生が自身でも愛用しているのが「薄手の腹巻き」。フィット感に優れた素材でアウターにも響かないため、空調で冷える夏や、眠る時にも愛用しているそうです。 「女性は特に“お腹を温めること”を大切にして欲しい。最近は色々なデザインの腹巻きが充実しているので、ショート丈の下にも合わせやすいと思います」(石原先生)
温活コーデの基本は「頭寒足熱」
温活ファッションでもう1つ押さえたいポイントが、「頭寒足熱」スタイルです。頭部はクールに、下半身はできるだけ温かく保って。 「足もとは心臓から最も遠く、血流が滞りやすいエリアです。レッグウォーマーや起毛の靴下を履くと、血が巡って全身ポカポカと感じやすいはず。先ほどの腹巻きを始め、室内では膝掛けを使うなどして、“お腹から下”を温かく保ちましょう」(石原先生) 上半身は外気温や室温に合わせて、脱ぎ着がしやすいカーディガンなどで調整を。下半身は室内ではレッグウォーマーや室内履き、外出中はブーツなどで、常に温かく保ってあげましょう。
Namiko Uno