巨人・岡本が得点圏20打席安打なし きっかけつかむために「いろいろ試しながらやっています」…担当記者が見た
◆JERA セ・リーグ 阪神3―0巨人(25日・甲子園) 巨人が阪神に敗れ、今季7度目の完封負け。前日24日に戸郷がノーヒットノーランを達成も乗り切れなかった。初回2死二塁で岡本和が見逃し三振、1点を追う3回には1死二塁から丸、坂本が凡退し、あと1本が出なかった。岡本の現状を野手担当の宮内孝太記者が「見た」。 【動画】サク越えスイングがすごい!岡本和真のフリー打撃 責任を一身に受け止めていたように見えた。完封負けを喫し、帰路に向かった岡本和は「切り替えて明日勝てるように頑張ります」と言葉を絞り出した。初回2死二塁で、見逃し三振。取るべきところで取れず、流れは変わった。初回以降も快音は響かず、4打数無安打で3三振に終わった。 好調だった開幕直後に比べると状態は落ちているかもしれないが、安打が出ていないわけではない。5月は65打数15安打で打率2割3分1厘、4本塁打、7打点だ。ただ、5月3日の阪神戦で2ランを放って以降、20打席連続で得点圏でHランプがともっていないことが示すように、特に走者がいる状況で四球でもいいという配球に苦しんでいるように感じる。この日の1打席目もビーズリーは歩かせてもいいと言わんばかりに外角低めのギリギリを徹底的についていた。 もちろん岡本和自身もそのような厳しい攻めをしてくることは想定しており、日頃から対策は練っている。「いろいろ試しながらやっています」と、打撃練習では強引にならないように丁寧に中堅から右方向へ打ち返すことを意識。24日からは体のキレを出そうとランニング量も増やすなど、現状を好転させようと懸命に動いている。 昨年の交流戦18試合で打率3割8分3厘、8本塁打、19打点、8月は球団の右打者最多を更新する月間12本塁打をマークしたように打ち出したら止まらないのが岡本和だ。一つきっかけさえつかめば頼れる4番は戻ってくる。(宮内 孝太)
報知新聞社