日向坂46四期生ライブ、武道館が揺れそうなほどのコールも起きた“一体感” 加入から2年で著しく成長
日向坂46・四期生が27日~29日の3日間にわたり、東京・日本武道館で単独ライブを開催した。グループ加入から約2年。メンバー11人の著しい成長を目の当たりにした2時間半だった。 【写真】武道館が揺れそうなほどのコールも 圧倒的な熱量で見せた四期生ライブ(写真36枚) 2022年9月に加入した四期生たち。お互いに切磋琢磨してきたが、8thシングル「月と星が踊るMidnight」から10thシングル「Am I ready?」までの表題曲、2ndアルバム「脈打つ感情」リード曲への参加はなく、四期生のみでの活動も多かった。グループの冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/毎週日曜25時20分)などでも、まだ遠慮がちな印象もあった。 だが、ことし5月リリースの11thシングル「君はハニーデュー」では、グループ初の選抜制を導入。センターに四期生の正源司陽子が選ばれ、平尾帆夏、藤嶌果歩、宮地すみれ、山下葉留花が選抜入りした。同時期には四期生の冠番組『日向坂ミュージックパレード』(日本テレビ/毎週月曜25時29分)もスタート。四期生がフィーチャーされる機会も増え、それぞれの個性も光ってきた。来月18日発売の12thシングル「絶対的第六感」では正源司と藤嶌がダブルセンターを務め、小西夏菜実が選抜入りした。 四期生の注目が増していく中での武道館3日間ライブ。四期生の単独公演は、2023年11月の「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」以来だった。会場規模は前回の900人から、今回は1万4000人と格段に増えた。単純計算して、約900人×10公演から、約1万4000人×3公演の4.6倍に跳ね上がった。 これだけのファンの期待に応えられるのか、メンバーのプレッシャーは相当なものだったと思う。しかし、結果を言えば、期待を大幅に超えるライブだった。 最終日の公演では、オープニングのソロダンストラックから始まり、ダブルアンコールの「誰よりも高く跳べ!2020」まで2時間30分、ステージにくぎ付けになった。曲ごとに多彩な演出で作り込まれ、何よりも彼女たちのパフォーマンスには高い熱量を感じた。 観客もその熱に呼応していき、特に本編後半の「君はハニーデュー」「見たことない魔物」、そして今回のライブで初披露となった「夕陽Dance」の盛り上がりはすさまじかった。藤嶌がセンターを務める四期生曲「見たことない魔物」では、武道館が揺れるんじゃないかというほどのコールが巻き起こった(実際に声で揺れることはないけれど)。まさに興奮のるつぼという感じだった。メンバーのパフォーマンスもその声に応えるようにパワフルさを増し、前回の「新参者」のテーマにも掲げていた“一体感”が会場全体に生まれた瞬間だった。 アンコールで「ブルーベリー&ラズベリー」のイントロが流れた瞬間、2022年11月に「Happy Smile Tour 2022」で見た彼女たちの姿を思い出した。四期生にとって初めてのツアーで披露した楽曲だ。真っ白な衣装に身を包み、まだ各々の個性も見えていなかった。あれから2年近くが経ち、今ではそれぞれのキャラクターも際立っている。パフォーマンスも、公演中のMCも格段に成長した。 来週9月7日、8日にはグループが長い間準備してきた「ひなたフェス2024」が控えており、10月5日、6日には四期生の単独公演「日向坂ミュージックパレードLIVE」を開催する。全力で走り切った3日間で、さらなる成長を遂げた11人。そんな彼女たちの姿をまたすぐに見られるのが楽しみだ。(文:堀タツヤ)