河合優実主演、映画『あんのこと』法務省が“タイアップ”に至った理由 売春、薬物、貧困…“絶望の淵”描く
「相談の秘密は守ります」
人権相談窓口は、相談内容に応じた助言を行うほか、人権侵害の疑いのある事案を認知した場合は調査を行い、必要に応じて適切な措置を講じるという。 窓口では法務局職員のほか、法務大臣が委嘱した民間ボランティアの人権擁護委員が相談に応じている。 その中でも、今回タイアップで周知されている「女性の人権ホットライン」は、配偶者やパートナーからの暴力(DV)、職場等でのセクハラ、ストーカーなどの人権問題に関して、映画で描かれたような孤立して頼る先がない女性を助けるための窓口だ。 たとえば夫からDVを受けている妻の相談に対し、一時的に保護する措置を取り、妻や子どもへの支援体制を構築した解決事例などがあるという。 昨年、1年間で「女性の人権ホットライン」に寄せられた相談件数は1万5142件にのぼる。『あんのこと』が実話に基づく映画であることからも分かるように、現実に苦しんでいる女性が社会に大勢いることを物語る数字だ。 なお相談は、電話だけでなくメール、LINE、さらには直接の面談や手紙でも可能。本人だけでなく、親族などからも受け付けているという。 映画では、杏が苦境をだれにも相談できない状況に追い込まれたことが悲劇へとつながった。法務省の担当者は「相談の秘密は守ります。ひとりで悩まず、まずは相談してほしい」と呼びかける。 女性の人権ホットラインへの電話番号は「0570-070-810」。LINEでは「法務局LINEじんけん相談」(検索ID「@linejinkensoudan」)を友だち追加しトークで相談できる。その他詳細は公式サイト(https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken108.html)を確認。 ■映画情報 『あんのこと』 6月7日(金)新宿武蔵野館、丸の内 TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開 配給:キノフィルムズ ©2023『あんのこと』製作委員会
杉本穂高