福士蒼汰、『大奥』の反響に「俳優をやっていて良かった」夢叶った2023年振り返る
2つの“好きなこと”を突き詰めていきたい
■海外ロケ・全編英語の作品に挑戦 ――『THE HEAD Season2』では、海外ロケ、全編英語のセリフに挑戦されましたが、大変でしたか。 大変でした。もちろん現場でのコミュニケーションも英語だし、いろいろな国の方がいたので、文化の違いもあって。でも逆に助けられた部分もあったんです。お互いの文化を知ろうとする優しさを感じることが本当多くて。お互いの文化を探りながら、皆が尊重し合って接していました。英語のレベルもそれぞれで、あまり喋れないという方も意外といましたし、いろいろなコミュニケーションが経験できて楽しかったです。 ――語学の準備期間はたっぷりあったんでしょうか。 正直、あまりなかったんです。出演していた舞台が5月28日に千秋楽を迎えたのですが、30日にはもうスペインに向けて飛び立たないといけなかったので。 ――多忙なスケジュールだったんですね。でも、その挑戦が「充実したいい一年だった」という達成感につながるということでしょうか。 そうですね。挑戦と結果を、目に見えるような形で残すことができた一年でした。 ■2つの“好きなこと”を突き詰めていきたい ――2024年は、そんな2023年をさらに超えていきたいという思いがあるのでしょうか。 自分の好きなことをとことん突き詰めていければ、と思っています。 ――好きなこととは。 語学と体作り。この2つが大きいです。三十代のどこかで新しいことにもトライしたいなと考えています。 ――まだまだ挑戦したいことがたくさんあるんですね。 挑戦したいこともあるし、なりたい自分もたくさんいます。でも全部は叶えられないので、まずは自分の好きなものを実にしていくことが大事かなと。 ――『アイのない恋人たち』では、登場人物たちの“なりたかった自分になれていない”という葛藤が描かれますが、福士さんは、なりたかった自分になれているという実感はありますか。 そうですね……。「なれている」というよりも、「なれるだろう」と信じています。ちゃんと生きていれば、なりたい自分になれると。 ――そのために心がけていることはありますか。 とにかく“やる”ことですね。日々、行動することです。 ――ありがとうございます。最後に『アイのない恋人たち』を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします。 アラサーの現実をすごくリアルに描いた作品なので、自分の友達の話だと思って見ていただけると、より楽しめるのではないかなと思います。 ――ドラマの世界というより、身近な距離感で楽しめる作品になっているということですね。楽しみにしています! ■福士蒼汰 1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年にデビューして以来、多くのドラマや映画などで活躍。近年の主な出演作に、『神様のカルテ』、『アバランチ』、『大奥「3代・徳川家光×万里小路有功 編」「幕末編」』、『弁護士ソドム』、『NoMAD Workout -FUKUトレin NY-』、『THE HEAD』Season2など。公開待機作に、映画『湖の女たち』(2024年5月公開予定)がある。また、初監督作品を手掛けたWOWOW「アクターズ・ショート・フィルム4」が今年放送・配信されることが発表されている。
八木ひろか