まさかの“不発”…「戦力外通告」を受けたFA戦士(4)”大争奪戦”の4年契約だったが
毎年、シーズンオフに大きな注目を集めるのがフリーエージェント(FA)市場だ。FA権を行使しての移籍は、この世界で長期的に活躍した選手の証とも言える。しかし、FA加入後も変わらぬ存在感を示す選手がいる一方で、大きく成績を落とす選手も多く存在する。そこで今回は、移籍先で戦力外通告を受けたFA戦士を紹介したい。
福田秀平
投打:右投左打 身長/体重:182cm/77kg 生年月日:1989年2月10日 経歴:多摩大聖ヶ丘高 ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目 大争奪戦の末に千葉ロッテマリーンズへFA加入した福田秀平。移籍後は“まさか”の連続でチームを去ることとなった。 多摩大聖ヶ丘高では1年時からレギュラーを掴み、スイッチヒッターにも挑戦。世代トップクラスの身体能力と将来性が高く評価され、高校生ドラフト1巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団した。 プロ5年目の2011年には、97試合に出場。同年は打率こそ.252だったが、22個の盗塁を成功させるなど、機動力で一軍の貴重な戦力となった。 その後はスタメン出場こそ多くなかったが、代走や守備固めといった役割でチームに貢献。2019年にFA権を行使すると、人的補償が不要な「Cランク」という背景もあり、6球団の争奪戦に。 最終的に4年契約でロッテ入りを決断した福田。しかし、2020年シーズンの開幕前に右肩に受けた死球が災いし、満足のいく結果は残せず。 その後もけがとの戦いが続き、2022年オフには2年前の死球の後遺症を取り除くため、患部の手術を敢行。契約最終年の2023年はわずか3試合の出場にとどまり、同年オフに戦力外通告を受けた。 ロッテでの4年間は苦しみ続けた福田だが、今季はファーム新規参入球団のくふうハヤテベンチャーズ静岡で、新たな挑戦を始めている。
ベースボールチャンネル編集部