「ねたろう号」新装発信 乗降口に段差無くアイドリングストップ搭載【山陽小野田】
山陽小野田市は、厚狭地区と埴生地区を結ぶコミュニティーバス「ねたろう号」をリニューアルした。高齢者らに優しい仕様でカラフルなデザインの新しいバスが1日から運行している。 「ねたろう号」は旧山陽町時代に、民間バスが運行を取りやめたため、地域住民の〝足〟を確保しようと、同町が船木鉄道に委託して2000年に運行を開始した。 バスは導入時からのもので老朽化したため更新。中型で座席数は28席。赤を基調とした車体には、これまでと同様に地元のデザイナーなかはらかぜさんが寝太郎伝説にちなんで描いたキャラクター「ねたろう君」が大胆にあしらわれている。波間を飛ぶカモメのイラストも新しく加えた。 乗降口に段差が無いノンステップバスとなり、車椅子やベビーカーでそのまま乗り降りできる。環境に優しいアイドリングストップ機能も備えている。 船木鉄道自動車部の淺尾義宣船木営業所長は「新しいタイプのバス車両。ガラスに施した黒いシールドが夏の熱い日差しを遮り、冷暖房の効きも向上。手すりなども金属ポールをゴム樹脂でカバーするなど全体的に優しい仕様になっている」と話した。 「ねたろう号」は厚狭加藤と津布田小跡前の間を循環。一部、厚狭高にも乗り入れている。一乗車は大人200円、子ども(小学生)100円。高齢者の買い物や通院の〝足〟として重宝されている。 市では厚狭地区と埴生福田間を運行するコミュニティーバス「いとね号」の車両も今後更新する予定。