本当は水原氏が邪魔だった?ド軍ロバーツ監督が語る水原氏解雇が大谷翔平にもたらす意外な効果とは?…「緩衝材がなくなりチームに溶け込める」…アイアトン新通訳を「秘密兵器」と評価
ただ一方で水原氏は「大谷のために野球関連の仕事で多くをこなしていた。大谷の日程調整を助け、スカウティングリポートの説明、練習チェック、時には彼はキャッチボールのパートナーを務め、大谷がオールスターでの本塁打競争に挑戦した時には防具をつけてキャッチャー役もこなした」(ESPN)という通訳以外の部分でも大谷をサポートしてきた。 新通訳のアイアトン氏は、どこまで大谷をサポートできるのか、という問題は残る。 ロサンゼルスタイムズ紙によると、ロバーツ監督は、その問題にも触れ、「ウィルは秘密兵器だ。この男は私利私欲のない人間だ」と絶賛。 同紙も「アイアトン氏はドジャースの野球部門で長年スタッフを務めた。パフォーマンス部門の部長となる間には、前田健太の通訳を務めた。彼のコミュニケーションスキルは球団の人々からべた褒めされている」と紹介した。 アイアトン氏は、東京で生まれ15歳まで東京で育ち日本語は堪能だ。右投げ右打ちの内野手として野球経験があり、WBCのフィリピン代表に選ばれ、レンジャーズ傘下のマイナーで1年間プレーをしている。2016年に前田の通訳としてドジャースと契約したが、データに興味を持つようになり、2019年からは、ドジャース傘下のマイナーチームでデータコーチに転身、2020年にはメジャーに昇格し、パフォーマンス・オペレーション担当、2022年からは主任に昇格して、チームに帯同しデータ分析を行ってきた。 ロバーツ監督が「秘密兵器」と語るのは、大谷がデータを利用するにあたり、水原氏以上のサポート役を務める可能性があるからだろう。 ロサンゼルスタイムズ紙も、「この新しい体制になって1週間しか経っていない。ただ、大谷との数日の実用的なコミュニケーションでは、水原氏を欠くことで生じる予定外の問題は起きていない」と、『水原氏ロス』の影響はないと見ている。会見で大谷は「信頼していた方の過ちが悲しくてショック」と語ったが、プレーや生活をする上で、水原氏がいなくなることの影響については言及していない。結婚した田中真美子さんは英語が堪能との情報もある。新妻の支えがあれば米国での生活に支障はないだろう。スキャンダルの波紋が収まらないまま、大谷は米国本土での開幕を迎える。
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