福島県本宮市と英ケンジントン&チェルシー王立区 4月に友好都市協定を締結へ
福島県本宮市と英国ロンドンのケンジントン&チェルシー王立区は4月上旬に友好都市協定を締結する。21日に開いた市議会全員協議会で高松義行市長が示した。関連予算を3月定例議会に提出する。同王立区との友好都市協定は国内初という。王立区のホーランドパークの福島庭園と市内の英国庭園は姉妹庭園協定を結んでおり、両国の生徒らが相互に訪問していた。協定を機に幅広い交流につなげる。 同区はロンドン市を構成する32のロンドン自治区の一つで人口約15万人。昨年7月に高松市長がプリーティー・ハッド区長を訪ねた際に交流をさらに深めることを確認。今年1月、もとみや国際交流親善大使を務める在英県人会ロンドンしゃくなげ会の満山喜郎会長と連携して市が友好都市協定について提案し、王立区側から前向きな回答があったという。今月上旬に王立区評議会で協定締結が承認された。締結式はハッド区長、満山会長らが本宮市を訪れて行う予定。市内や県内の視察も計画しているという。
福島庭園は福島民報社のふくしま復興大使のロンドン五輪派遣を契機に満山さん、林景一駐英大使(当時)、ロンドン市民らの尽力により2012(平成24)年に開園した。福島庭園開園や2015年に英国のウィリアム王子(現皇太子)が本宮市を訪れた縁から2017年に市内に英国庭園が整備された。